2005年11月29日

顔の情報を鍵代わりにし入退室を管理。

 企業のリスク管理への関心の高まりから、情報セキュリティマネジメント(ISMS)や個人情報保護への対応が当たり前になってきています。このような取り組みの中で利用権限者を識別するための本人確認手段として、指紋、声紋、網膜、静脈といった生体認証技術が多く利用されています。

 人間が人を識別するのには顔で判断するわけですが、本人認証の世界でも顔で個人を特定する技術を実用化したようです。しかも維持費を含めコスト低減も図れるという記事を今日は取り上げます。

記事(日本経済新聞(2005.11.29)13面)には

 グローリー工業が認証装置を開発しNTTコミュニケーションズ(NTTコム)がICカードを活用した管理システムを開発という分担で、顔の情報を鍵代わりとした入退室管理システムを共同開発した。

 顔による本人認証を施錠装置と組み合わせ、不法な侵入を防ぐ。指紋や静脈を使った生態認証は採用が進むが、顔によるセキュリティシステムも実用化に向けた取り組みが加速してきた。
ICカードには本人の顔に関するデータを入力。装置にカードをかざしてカメラの前に立てば、2−3秒で本人かどうかが認識されて鍵が開く。

 開発した顔認証技術は世界の男女2千人のデータによる"平均的な顔"から一人ひとりの顔がどれだけ異なるかを数値化し、それを基に本人かどうかを認証する。

斜めに立っていたり、メガネをかけていたりしても認証できる。本人を他人と勘違いすることは「まずありえない」としている。

 生体認証は身体が装置に触れるが、顔認証はカメラを介して情報を処理するため装置のメンテナンス負担が小さい。病院など感染症のおそれがある施設でも使える。


とある。


 顔の認識というと大まかな感じがするのですが、技術の進歩で必ずしもカメラに向かい正面をきっちり向いていなくても認識してくれるということで、ほぼ実用化領域になったといって良いような感じがします。

 単に顔だけでなく、顔の情報が入力されたICカードとの併用になることで安全性という面では強固になっていると思われます。
また、認証に際し装置と非接触であるというのも優れている点だと思います。
記事では、装置のメンテナンスが軽減できるや病院など感染の恐れがあるところでも安全とあります。


このような技術で本人を確認し入退室を行うというのは、ある意味で悲しいことのような気もしますが、企業の責任の重さを考えるとこのような仕組みを実現していることが結局自社のお客様への安心感や信頼につながることになるのだと思います。

「自社の情報資産をこのような対策できっちりと守っている」ということを誰の目にも見えるようにする意義が認識されることが、このような対策が求められている背景でもあるのでしょう。

ちなみにこの認証装置そのものの価格は70万円前後、ICカードは1枚1000円から1500円程度とのことです。




本日のその他の記事
・NEC、フリップスと欧州でのオフィス用通信設備事業を統合。(1面)
・サムスン電子、折り曲げ可能カラー液晶パネルで最大級の7インチを実現。(9面)
・NTTデータが情報漏洩防止対策用のシンクライアントシステムを従来の10分の1の低価格で発売へ。(11面)
・TBS、マイクロソフトのMSNと動画のネット配信で連携へ。(13面)
・ICタグを使った家電製品の製造・物流管理を推進する組織を家電大手4社で設立。(13面)
・ネット広告のCCIと物流コンサルのサイバーファームはネット通販業者に取扱商品を仲介する新会社を設立。(15面)
・電子商取引支援のEストアーは価格比較サイトのカカクコムへの出店仲介を始める。(15面)
・セゾン情報システム、長期間同じ案件に係わる技術者を2年以内に他部署へ異動。(15面)
などがあった。



posted by ネット社会の水先案内人 at 21:15| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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