2005年11月14日

リーン経営新段階に。ネット競売、企業の出品増。

 企業がネット・オークションを活用し在庫や余剰資産を売却するケースが増えているようで、無駄を削る「リーン(細い、簡潔なといった意味)経営」に一役買っているという記事がありました。これを取り上げます。

記事(日本経済新聞(2005.11.14)15面)「シグナル発見」には

 ヤフーの競売コーナーで、企業の参加が10月末には1年前の5割以上の約4,800社と急増している。
「ヤフーはユーザも多く売れ残りが少ない」と在庫のパソコン数百台を処分したメーカはいう。

 匿名の個人が取引しているイメージのオークションサイトで、企業の出品は信頼できるとして人気が高い。
ヤフーも「オークションに参加する初心者は企業の出品にアクセスすることが多く、サイトの人気に貢献してくれる」と話している。


 大手リース4社は、リース期間満了の物件を販売する企業向けのオークションサイトを共同で立ち上げた。リース契約が延長されず処分するパソコンやカメラなどがこれまでの2回の競売では9割の商品が落札されたそうだ。
競売を始めたことにより販売先も新たに開拓できている。

 銀行も焦げ付いた個人住宅ローンの担保不動産の処分にネットをの活用することを決めたとのこと。


 ネット競売の活用で、担保・在庫処分に係わる企業の負担は大幅に軽減できる。

不要な営業用資産をネットで競売にかけるメリットとしては
 ・買い手が増えることで売却価格が上がること。
 ・売買にかかる処理時間が短縮できる。
がある。


 これまでの企業は、徹底的に在庫を削るリーン経営を追求してきた。
しかし生産や販売という業務プロセスが対象で、用済みの商品・担保など後ろ向きの在庫には充分手が回らなかった。

ネット競売の登場で効率化が可能になり、今後は「リーン化」の範囲が大幅に広がることになる。

 同時に後ろ向きのコストが低下、損出も想定しやすくなることの効果は前向きの分野にも及ぶ。(リース切れ物件が簿価より高く処分できることで、リース料を安く設定できる。)

 ネット競売については、参加者数にばらつきがあり価格がぶれやすいなどの不満もある。ただ「販売機会の多様化と不良資産の適正化という利点は大きい」(NTTデータ研究所シニアコンサルタント)


とある。


 これは面白い動きと感じた。

従来なら処分に困った在庫や担保を知名度のある企業が競売にかけると、オークションに参加する購入側が逆に出品される商品に安心感を感じ、競売の落札率が向上するだけでなく、落札価格も上昇するということだ。

 おまけに広く買い手が見つけられたり、処分するための費用やそれに要する期間が少なくなるなど、メリットが多いようだ。

まさにネットならではの威力といえるだろうし、今後益々、このような取引が盛んになるのだろう。



本日のその他の記事
・楽天・TBS、決着来月に持ち越しか。(9面)
・アドバンスト・メディア、声で携帯ウェブ検索。(11面)
・封筒・手紙のウイングド・ウィール、宿敵のネットも販路に。(11面)
・デジタル家電ソフト、日本IBMが体験施設。(11面)
・GDO、女性をターゲットに「ゆとり」テーマのゴルフサイト開設。(11面)
・キネシクス、ゲーム式広告。複数のQRコードをサイト誘導に活用。(11面)
・高知大学、公開講座をネットで配信。(26面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:03| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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