2005年11月13日

新型ICチップ、一度に100個読み取り。

 日立が新型のICチップを開発したそうです。
ということで、本日はこの記事を取り上げます。

記事(日本経済新聞(2005.11.13)1面)には

 日立製作所は1秒間に最大100個のICタグ(荷札)を読み取ることができるシステムを開発した。
これまでは一度に1個しか読み取れなかったが、新システム開発で倉庫管理やレンタルビデオ店など一度に多くの商品が出入りする流通分野へのICタグ普及を後押しする。

 新しい「ミューチップ」は2.45ギガ(ギガは10億)ヘルツの電波を使い読み取り装置との間でデータ通信する。
大きさは0.4ミリ角で従来チップと同じ。価格は100万個受注の場合で1個あたり約10円と現行の水準を維持した。すでにサンプル出荷を始めた。

 データを読み取れる距離は最大60センチメートルと従来の2倍。
チップの表面が読取装置と90度ずれていても装置が反応するため、本やDVDなどの背に取り付けた場合、表紙部分が装置に向いていても読み取れる。


 ICタグの利用はこれまで工場での部品管理や偽造防止など、一度に一個を読み取るための利用がほとんど。
今後日立では倉庫などのほか、図書館、書店、アパレルなどの店頭での利用を促す。

将来は金融機関や官公庁などの書類管理にも応用できると見ている。


とある。

 ICタグ(RFID)には、読み書きできるタイプと読み出しのみのタイプがあるようだ。
今回は「ミューチップ」ということなので読み出し専用タイプということになる。
商品などの識別に利用するのに有効となる。

 今までのバーコードならいちいち読み取り装置でバーコードをスキャンする必要があったし、従来のICタグでも一つ一つ読み取り動作をする必要があったのが、今回のICタグと読取装置を利用すれば、一度に100個の商品を識別できるとのことだ。

 本やCD・DVDといった商品を扱う業者にとって商品の管理が格段に行ないやすくのではないだろうか。
ITはコミュニケーションを大きく変えたといわれるが、まさにモノとモノあるいはモノとヒトとのコミュニケーションをこの例では現実のものにしているといえる。
つまり、必要とするモノを簡単に見つけ出したり、モノのほうから自分が何であるかを教えてくれることになる。

しかも読取装置とICタグの距離は60センチ離れていても読めるということなので、箱に入っているものや、棚に積まれているものも一瞬で判別できることになる。

ということで在庫管理や物流の現場では作業革命を起こすかも知れない。

後は、距離が伸びればもっと応用範囲が広がるだろうし、ICタグ1個の価格が1円未満になれば、コストをあまり気にせず利用できるようになるだろう。

このことが大きな課題のような気がする。

一方で、ICタグを利用してどのような管理ができるのか、作業はどう変わるのかについては試して見なければ分らない部分が多いように感ずるので、試験的に早く始めておくことが、距離や価格の問題がクリアされたときに一気に競争力を高める基盤づくりにつながるのではないでしょうか。

本日のその他の記事
・三菱電機が撮影場所・時間を証明する写真サービスを開始。(7面)
 写真がデジタル化していることで、簡単に合成や修正ができるいま、公共工事の写真や証拠写真などに第三者認証を与える効果があるといえます。
特に電子納品の写真は必須の機能になるような気がします。
電子文書に必要なデジタルタイムスタンプ(その文書がいつ作成されたかを第三者が作成日時を認証し文書に貼り付ける機能)と同様にネット社会ならではのサービスといえます。


posted by ネット社会の水先案内人 at 19:07| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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