2005年10月27日

ヤフー、宿泊予約ネット競売を開始。(31面)


 楽天がTBSの株を少し買い増したことから、また新聞などが騒がしくなってきた。
ネットベンチャーの意思決定のスピードと、放送法・電波法に守られてきた老舗企業の意思決定のスピードとの差が三木谷社長に次の行動に駆り立てているのかも知れない。

さて今日は、宿泊予約をより高価でしてくれる人に提供する仕組みをスタートさせるという記事を取り上げます。

記事(日本経済新聞(2005.10.27))には

 ヤフーは27日、宿泊予約のネット競売を始める。
人気の高い部屋の予約をより高い代金を払う人が買い上げる仕組み。
従来のネット宿泊予約は申込の先着順に決まるが「高くてもいいから泊まりたい」という消費者の声に応える。

 新サービス「宿泊予約オークション」はヤフーの競売サイト(http://auctions.yahoo.co.jp/)で始める。
携帯電話からも参加できる。まずホテルオークラ東京ベイ(浦安)、修善寺温泉の新井旅館など29の宿泊施設が延べ約200室を出品する。



 施設は部屋数や最低価格を自由に決めて最長1週間、競売にかける。
最高値で落札した利用者は施設側に電話やメールで連絡した上で宿泊する。

 年内に50施設、延べ4−500室まで品揃えを増やす。
施設がヤフーに支払う取引手数料は落札額の5%。

競売参加には月294円のヤフー有料会員に登録が必要になる。
競売はネット宿泊予約大手の楽天とラベルが始めているが、通常の出品数は数十部屋にとどまっている。


とある。


 泊まる部屋の価格を顧客側が決めるという面白い試みですね。


[落札価格は宿泊施設の評価]

 人気の高いホテルや旅館を対象にするようだが、ここでの価格はある意味顧客の本当の価値観を表すことになるだろう。

ある宿泊施設への顧客の評価がもし厳しい状況にあれば、価格はより安くなるというリスクを背負っての商売となるだろう。

その意味で、落札される価格がその宿泊施設の対外的評価を示すことになるだろう。


[顧客評価から改善の糸口の発見に]

 別の見方をすると落札価格が宿初施設の評価を示すとすれば、

  顧客満足度向上への取り組み、

  業務改善への取り組み、

 など、業務改革への取り組みの客観的な評価を落札価格は示してくれるので、

  改善活動が正しい方向に向かっているのか、

  その取り組みは顧客の支持を受けているのか

 といったような改善活動の定量的な数値(落札価格=顧客の評価)を示しているとなるだろう。

 また、同業他社との比較を行うことによって、落札価格向上への思いが強くなり、社員のモチベーション向上にもつながるし、一方課題に対する問題点の早期発見や、顧客を意識した改善活動を後押ししてくれるでしょう。

[まとめ]

 競売にするということは、高い価格での落札なら、顧客評価も、顧客サービスもも良い方向に進んでいるといえるだろう。落札価格の月別変化率が上昇していれば、今進めている諸々の活動が顧客に支持されていることになる。

そして提供者側は「なぜ、徐々に落札価格が上がっているか」、あるいは改善活動を続けているのに落札価格が上がらずにむしろ減少するなら、「なぜ落札価格が上がらないのか」といった、真の問題点を発見するモニタリング指標としての利用が考えられるだろう。



本日のその他の記事
・楽天、協議入り迫る。TBS株保有19.09%に増加。(1面)
・楽天・TBS、20%寸前「票取り」も想定。(3面)
・ネット専業証券5社、そろって9月中間期、経常最高益。(7面)
・楽天・TBS:楽天、株価依存に弱み。金利負担、収益圧迫の懸念。(11面)
・パソコン出荷、上期600万台越す。(13面)
・ジュピター、PHPサービス展開。(15面)
・ヤフー、携帯でも検索連動広告。来春までに本格展開。(15面)
・関電が新技術、2時間映画、0.5秒で送信。(15面)
・スイング姿、いつでもチェック。ハイテクゴルフレッスンを専門店が開業。(31面)
などがあった。



posted by ネット社会の水先案内人 at 21:51| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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