2005年10月23日

ネットと文明第2部新旧価値の衝突(3)隣のハッカー(1面)


 本日のネットと文明では、「広がる死角、手軽さの代償」ということでネット上でのリスクについて書かれていたので、これを取り上げます。

記事(日本経済新聞(2005.10.23))では

 社会の注目を集めたいために偽ページを作るといった、稚拙な行為でも一歩間違えれば大問題になりかねない。にわかハッカーも急増している。ネットの普及に比例し、身近なサイバー犯罪も独発し始める。

 つい先日もATMに隠しカメラを設置していたのが見つかった。いつでもお金が降ろせるという便利さゆえの無防備。




 米国ではハッカーを味方に防衛策を探る動きも広がる。
東京・赤坂のサイバーディフェンス研究所。国際ハッカー組織と契約し、ホームページに攻撃を仕掛ける手口を学ぶ。「攻撃法を知らないと守りも出来ない」からだ。

 ハッカーは本来「コンピュータに精通した人」といった意味だ。技術の先端で知的関心から極める。それゆえ一般人に見えない欠陥が見えてしまう。

 ネット社会が便利さを生めば生むほど負の「闇」も広がる。気がつけば隣にハッカー・・・・。味方に付けるか、敵に回すか。文明の重要な基盤となる「安全性」を築く陣形は未だ確立していない。


とある。(要約・編集をしています)

 先ず用語からですが
  記事にあるように「ハッカー」はコンピュータ技術に精通した人という意味で使うように思います。
  そこで犯罪に関与する悪意を持っている人を「クラッカー」といってハッカーとは区別していると思います。
  http://computers.yahoo.co.jp/dict/security/network/1291.html

 どうも記事では、問題を大きく取り上げネット社会が不完全だといっているような印象を受けます。(今回のシリーズの特徴のように思います)
 でも現実の世界でも、日々犯罪は起きていますし、車社会でも、暴走し高校生を跳ね飛ばし死傷者を出したといった事故のニュースが連日のように報じられています。

犯罪や事故が起きてもいいという意味ではなく、犯罪とその防止策のイタチゴッコを続けながら少しづつ改善をしてきているというのが現実のような気がします。人間の性のなせる業かもしれません。

 取り組むべきことを考えると、車社会で言えば、道路交通法という法律があり、車を運転するためには運転免許証があり、道路を整備し更に信号機や標識を設置し更に、車にはエアバッグ、ABSシステム、衝突安全ボディ、衝突センサーなどの武装を施しています。このようなことを行いながら、車の運転に慣れることで運転技術をより確かなものにしていくといえます。

これをネット社会に当てはめると、

■ネット社会に対応した法律の整備
 これはかなり整備が進んできているように思いますが、技術の進歩や業務モデルが新しくなるなど変化が激しいので、素早く対応されていく必要があるでしょう。

■ネット社会に対応した運転免許証
 これは正しい教育を実施していくということになります。
 当然、実技に相当する部分と知識に相当する部分の両面からの教育が必要となります。
 ネット社会では、知っているということと、出来るということには大きなギャップがあるからです、実際に使ってみないと理解できないことが多くあるからです。
 このような教育を受けたという確証(エビデンス)も必要になるでしょう。

 今この教育に相当するものとして、日本商工会議所が進めている「EC実践能力検定」があります。現在は1級、2級、3級の3つのレベルがあり、1級と2級の取得には体験型研修が必須となっています。

 参考:EC実践能力検定 http://www.kentei.ne.jp/ec/index.html

■ネット社会の環境整備
 セキュリティ機能を強化したり、生体認証、電子証明書、ウイルス対策などがこの環境整備に当たると思います。

■ネット活用の習熟度向上
 新しい技術や機能などについて知識の強化を図ったり、日々ネットを利用することで習熟度を上げていくことになります。

となるように思います。

このように考えてくると、ネット社会だから特別ということではなく、脅威やリスクをしかっりと認識し正しく使うことが重要といえます。つまり、上記のようなことを確実に行い、その上でネットを使う人がルールを守り正しく使い出せば、徐々に「悪」が排除されていくのではないでしょうか。

ひところに比べウイルスのデータファイルの更新間隔が長くなっているように感じます。
これもウイルス対策が広く行き渡ってきたことによるような気がします。

一番の問題は、脅威にあるのではなくネットが生活や仕事に欠かせないものになってきているのに、ネット社会の正しい過ごし方を個人任せにしていることです。
いわば我流運転のドライバーばかりが道路を走っているようなものでなないかと思います。
だから、「悪」に付け込まれる隙を与えているともいえるのではないでしょうか。

従って今こそ、ネット社会に対応した正しい知識や技能を身に付ける「ネット社会のための教育」が重要といえるのではないでしょうか。



本日のその他の記事
・政府が在宅勤務推進へ産官学で協議会。日本IBMなど参加。(3面)
・楽天・TBS、ネット+放送潮流に変化。統合より分業主流。(5面)
 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20051023AT1D2200G22102005.html
・携帯型心電計、不整脈キャッチ。(8面)
・NEWSな数字、1814億円。インターネット広告の市場規模。(27面)
・ドコモのアドレス、米ネット会社のサイトで7万人分一時閲覧可能。(35面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:49| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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