2005年09月21日

JTB、百万人の顧客網使い、企業の顧客開拓代行サービスを。(12面)

 今日のニュースで印象的だったのは、臨時国会に登院する新人の国会議員を中心に話題の人々へのインタビューでした。
今回ほど、多くの時間を使って報道されたのは記憶にない気がするほど、今回の扱いは特別な感じがしました。また全体に若い議員が増えたように思いました。
いづれにしても政治への関心が高まることはいいことだと思う。関心を持つことで政治家も官僚も国民も日本の将来を見据えつつ、それぞれがいい意味の緊張感を持つことにつながることを願いたい。

 さて本日は、JTBが自社の顧客の個人情報を所有せずに、顧客を活用し企業の新規顧客開拓を支援するサービスを行うという、目から鱗の記事を取上げます。

記事(日本経済新聞(2005.9.21))には

 JTBは自社の旅行情報を提供する百万人近い顧客網を活用し、11月から企業の新規顧客開拓代行サービスを始める。
メールアドレスなど個人情報を取得しなくても配信できる仕組みで、契約した企業の広告やニュースを流す。
企業は自ら個人情報を管理することなく、ダイレクトメール(DM)に比べてコストを大幅に削減できるため、JTBは金融機関や小売業などの幅広い業種の契約を狙う。
 JTBが開発した無料のソフト「お届けくん」をネット経由で配信し、利用者がパソコンに登録する仕組み。
専用ソフトは定期的にサーバーをチェックして、顧客が希望する分野の新しい情報があれば受信する。
情報が更新されるとパソコンの画面に自動通知をする。

 最新の旅行情報を届けるサービスは、2005年度末までに登録会員が百万人に達する見通し。
この大規模な会員母体に、契約企業の各種情報を配信する。
各企業の情報を必要とするかどうかは利用者が決めることができ、個人情報も不要になる。

 広告配信料金は1件あたり50円からに設定。
パンフレットを制作したりDMを発送するコストと比較すると割安な営業活動が可能になる。
「個人情報の取り扱いが難しくなる中で、企業の効果的な販促戦略につながる」(田川専務)と見ている。


とある。

 実に旨い仕組みを考えたものだと感心させられた。恐らくビジネスモデル特許を申請していることだろう。
もともとJTBがツアーなどの情報を顧客に知らせるのに、温泉好き、海外派、世界遺産めぐり、など顧客の好みに応じた対応をしてきたのだろう。
しかし顧客の好みは変化するので、顧客自身にどのようなジャンルの情報が欲しいかを選択してもらい、そのうえでフィットした情報を提供するという仕組みの実現が本当の狙いだったのかもしれない。(かなりの推測です)
 
 しかしできた仕組みは、提供したい情報の種類がどんなに多くあっても、顧客自身に必要とする情報種類を選択・変更してもらうのだから、他の企業の販促情報も簡単に扱えることとなる。

 おまけにサービス料金が一人あたり50円程度ということであれば、はがき代程度の負担でその情報を必要とする顧客にピンポイントで配信できるのだから、とってもお得な仕組みといえる。

 ネット社会では、IT技術やネットワークをどう旨く活用するのか、その知恵(アイデア)が勝負といえるのではないだろうか
そしてその知恵は、思い付きではなかなかものになりにくく、仮説検証型のアプローチで先ずやってみて、その中から改善してみて、また試してみる・・・の繰り返しが顧客にも受け入れられる確かなモデルにつながるのだろう。

幸い、ITはちょっと試すのにコストはあまりかからない。
先ずネットのいろいろな機能を自分で使ってみる、体験してみる。
便利な点、不便な点を体で感じる。
自社のビジネスに利用できる機能を洗い出し、一度絵に描いてみる。
少し見直しをして、プロトタイプモデルを作ってみる。
評価しまた改善してみる。
といった流れで挑戦してみてはいかがだろうか。


本日のその他の記事
・日本政府、世界情報社会サミットでネット管理体制現行維持を主張。(5面)
・IT戦略本部、来年度からの基本方針を策定、2010年までの数値目標設定へ。(5面)
 http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=2005092008784ba
・[ファイナンシャル越境バトル]ネット攻防・上、新・新興IT相次ぎ触手。本業との相乗効果狙う。(7面)
・楽天トラベル、韓国で宿泊予約。ネットで現地施設対象に。(12面)
 http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=2005092008598ba
・産経、電子新聞を来月開始。パソコンに毎朝配信。(12面)
 http://www.sankei.co.jp/netview/
ゼイヴェル、来月から携帯で女性求人サイト。(15面)
アイリス、ネットカフェ風の教室開設。社会人対象の遠隔教育進出。(15面)
 http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=2005092008592ba 
・株主がDEXの事業計画、ECシステム増強などを提案。(15面)
・Aクリエイト、DeNAと連携、中小企業向けサイトで法人向け生命保険販売。(15面)   http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=2005092008591ba
・ソフトクリエイトとウッドランド、ECサイト構築、ソフト販売提携。(15面)
 http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?i=2005092102050aa
・[VBが主役:市場を拓くI]成長するEC決済代行。価格競争激化懸念も。(15面)
・カーシェアリング、手軽さ拡大。駐車場不足・環境に対応。(35面)
新世代、TVに接続しスポーツ疑似体験する健康機器発売。(35面)
 http://www.xavix.jp/
・コクヨS&T,左手でマウス操作楽に。(35面)
 http://www.kokuyo.co.jp/com/group/kst/
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 21:33| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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