2005年09月02日

宅配留守なら受取人にメール。(1面)

 今日の新聞(日本経済新聞(2005.9.2))には特に興味を引いた記事が2つありました。
一つ目はコヤマト運輸のメール活用の仕組みで、もう一つは「おサイフケータイ」を活用して
お店のサービス向上が簡単に行える仕組みです。欲張って2つとも取上げます。

 先ずヤマト運輸のメール活用の仕組み(1面)ですが記事には

 宅配便の配達時留守の場合、すぐに受取人に電子メールが届き、再配達の指示が出せるサービスを11月から始める。

これにより不在通知後、翌日に再配達していた貨物約42万個の4割が通知当日に配達できる見込み。

輸送の効率性を高め、荷物の受け取りやすさを強調することで顧客の獲得につなげる戦略だ。

ヤマトによると、大都市圏を中心に配達時に不在の受取人が目立ち、その多くは「当日中に受け取りたい」という。

新サービスにより単身者や共働き世帯などで荷物の受け取りがしやすくなるほか、ヤマトも配達の効率化でコストを抑制できる。


とある。

 顧客のニーズに応えつつヤマト自身の業務の効率化を実現している素晴らしい仕組みといえる。
記事には書いていないが、ヤマトでは通販業者などが契約していると配達予定日を受取人にメールで知らせ、受取日と2時間単位で受け取り時間帯が指定できるサービスを既に始めている。
これだけでは不十分ということで今回のサービスの仕組みが追加されたのだと思う。

記事にあるように、42万個もの荷物を2日にかけて配達していたのだから今回のサービスの仕組みはヤマト運輸にとって大きな効果が期待できるだろう。
そのうえ顧客の要望が当日中の再配達を希望しているのだから顧客満足にもつながる。
ITを旨く活用したからこそできるサービスともいえる。

想像だが本当の狙いは、再配達連絡のために入手したメールアドレスを活用して、配達予定メールを受取人に送付し受け取り可能日時を事前に確認しておくことで、都合2回お届けしていた42万個の荷物の大半を1回の確実なお届けにすることにあるような気がしないでもない。

顧客にとっても、ヤマトにとっても利便性や効率的なサービスが次々と提供されることを期待したい。

 参考:ヤマト運輸のサイト(他にも多くのサービスが用意されています。)
    http://www.kuronekoyamato.co.jp/

 次に面白いと感じたのは「電子マネー」などで注目されだしたFeliCa携帯(おサイフケータイ)をお店の会員証、クーポン、ポイントカードなどの販促システムとして利用できる共通基盤ともいえるシステム(NECが提供)の話です。(13面)

記事には

 NECはICチップ搭載の携帯電話「モバイルフェリカ」を使って販促を展開する店舗向けのシステム事業を始める。
 
同社のソフト基盤を使えば、個別に開発するのに比べコストが2割程度で済む。
フェリカ対応端末はドコモに続きKDDI(au)とボーダフォンが今秋発売する予定でNECは利用者増を見込み、関連需要を取り込む。

NECは電子クーポン発行や販促対象品の割引などをするソフトを作成、使用料を取って貸し出す。
ソフト基盤「トクトクポケット」を使うことで、短時間でのサービス導入が可能。
企業が独自に開発すると数千万円から数億円のコストがかかるが、同サービスでは5分の1程度に抑えられる。

サークルKサンクスが今月中に利用をはじめるほか、大垣共立銀行も導入を決定している。
NECはソフト基盤を使う異業種企業がポイントの相互利用などの販促戦略で提携できるように仲介もする。

 フェリカ端末は昨年7月にドコモが発売し現在までに500万台強を販売した。
9月にau、10月にボーダフォンが投入する計画で07年春までに2000万台を超えるとの予想もある


とある。


 提供するシステムは携帯電話に搭載されているICチップを活用したサービスになっている。
6月ごろWBSでポイントカードやクレジットカードが携帯電話に集約されつつあるといった内容の報道をしていたが、この流れを加速するサービス提供の仕組みになっている。

いまはいろいろなお店で、ポイントカードやクーポンを発行してくれるが全てをいつも持ち歩くわけには行かないので、忘れたり紛失したりで結局何枚も発行してもらうことになる。
また購入するものによっては数年に一度というものもあるのでせっかくのポイントが中途半端で捨てられるということが良くある。

最近クレジットカードなどでは、マイレージポイントに移行できるサービスが人気のようだが、今回のサービスもコラボレーションする業者間の調整がつけばこのようなサービスも可能になるのだろう。

いづれにしても、数多くの会員カードやポイントカードの煩わしい管理から開放され、おまけに消費者から見ればポイントが集約されるので購入時のポイントが全く無駄にならないことから、このサービスに参加するお店は優位に立てる可能性があるのではないだろうか。

 基盤はシステム化されているのだから、工夫次第でお客様にもっと感動を与えるサービスが実現できる可能性があるだろう。
いまほとんどの人が持っている携帯、その使い道は益々進化しているといえる。

 システムの売り方も変化しているようだ。
いままでは、顧客別にシステムを作成していたが、今回の仕組みは仕組みを借りて構築することとなる。
端末がFeliCa仕様と統一されていることでこのような形が取れたのだろう。
結果、システム導入のコストが低くなり短期間での構築が可能になったことと、記事にもあるように企業間での連携が可能になりその仲介をシステム提供者であるNECが行うという点である。

ここ最近、携帯電話を利用した仕組みやサービスが次々と生まれているように感じる。
(どこかの時点で、このブログ内の記事を集計してみたい)
携帯を利用したビジネスが益々ヒートアップしそうだ。

参考: トクトクポケットの紹介
 http://www.sw.nec.co.jp/solution/osusume/tokutoku/



本日のその他の記事
・ネット選挙禁止もはや限界?メルマガやHPの利用、法整備求める声。(3面)
・海外の選挙戦、ネットが不可欠。(3面)
・人手不足感バブル期に迫る水準。情報通信など顕著。8月厚労省調査。(5面)
 調査結果: http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/0508/kdindex.html
・韓国、「デジタル国会」始動。全議員席にパソコン、紙資料廃止と電子投票。(9面)
三井物産とTBS、携帯ネット事業で提携。携帯TVと連動した販売など。(11面) 
・ヤフー、ホテル予約で1000円分還元キャンペーン開始。600施設対象。(12面) 
セコム、企業向けの「災害時初動対応支援サービス」開始。マニュアルを携帯で閲覧。(12面)  
KDDI(au)が携帯カーナビ、月額315円、音声でも案内。(13面) 
・日立・富士通・NTTデータ、銀行の勘定系システム共同開発(オープン化)。(13面)
・JSATとスカパー、地上デジタルの再送信をCSでハイビジョン放送、10月より実験開始。(15面)
・情通機構、HPの文字情報をCGで描いたキャラクターが音声で読み上げる技術開発。(15面)
NTTコムウェア、関心あるニュースウェブに自動表示。(15面)
・東大、自分影にカラー画像や文字。壁に映し出す技術開発。(15面)
・日米など15カ国、遺伝子データベースの検索機能の国際標準化へ。(15面)
ニコン、無線LAN通信機能内臓のデジカメを発売。 
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 21:11| 静岡 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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