2005年08月13日

楽天、採算重視鮮明に。反発押し切り手数料上げ。(9面)

 東京三菱・UFJ銀の合併時期はシステム統合の品質に対する金融庁の指導で10月予定を来年の1月に延期されましたね。
どこまでテストをすれば品質を保証できるのかは難しい問題です。
おそらく「99%の確率で大丈夫だろう」といった言い方は出来ても、「100%大丈夫です」という言い方は誰にも出来ないと思われます。
このシステム統合に係わっておられる技術者の方々のご努力・頑張りにエールを贈りたいと思います、そして無事システムが稼動することを祈りたいと思います。


 また今日の記事にBSデジタルデータ放送がインターネットなど他のメディアとの競合などによる業績低迷ということで来月での終了を決断したという記事がありました。

利用者がテレビを見ながら文字情報を必要とするニーズがどれだけあるかということへの評価結果かもしれませんね。
テレビも見ることが出来るパソコンなら、データはインターネットのほうがより豊富に集められるし、おまけにテレビは一人で視聴する方向にあるようですから。
また気になるニュースは携帯でチェックする方が多いように感じます。


 さて前置きが長くなりましたが今日は楽天の記事(9面)を取り上げてみます。

記事(日本経済新聞(2005.8.13))には

 楽天が一部顧客の反発を押し切り、電子商取引(EC)などの手数料引き上げに動いている。

昨年末に仮想商店街「楽天市場」の出店料を見直し、今年9月には宿泊予約の新しい契約体系を導入。

個人情報流出への対策としてクレジットカード決済も新方式に切り替えた。

プロ野球参入などで知名度を高めたのを機に、採算重視を鮮明に打ち出す。

(中略)

楽天は店舗と消費者をつなぐ取引の場を提供し手数料で稼ぐ。

(中略)

日本のネット業界は、物販は楽天、広告と競売はヤフーという勢力図が出来上がりつつある。
ただ同じネット企業でも事業モデルは異なる。

ヤフーは広告でのシェアが圧倒的。
魅力あるコンテンツをを増やし、閲覧者を増やせばおのずと広告媒体としての価値が高まる。

ところが楽天はECサイトで最大手だが、楽天市場のサイト経由の取扱高はEC市場全体の6%程度にしか過ぎない。
出店企業の楽天離れのリスクもある。
店舗数を増やすと同時に、出店者が売上を伸ばさないと楽天の利益にはならない。

このため「ECコンサルタント」と呼ぶ担当者が売上拡大の手法を店舗に指南し、有料講座などを提供している。
年初約80人だったコンサルタントは130人程度に増強した。

高くなった手数料に見合うだけのメリットを楽天がどれだけ提供できるか。
顧客の反発覚悟で踏み切った改革の成否はここにかかっている。


とある。

 この記事を読んで、最近良く話題になる「会社は誰のものか」が真っ先に浮かんだ。

理由は、この記事から株主を少し意識しすぎて利益を上げることが最大の目的のようになっているように感じたからだ。
(記事の論調に影響を受けているかもしれない。三木谷社長はおそらく誰もが幸せになるネット社会の実現を目指してこのような判断をされていることと思いたい。)

今まで学んできた中で、勝ち続ける企業には「事業に対するこだわりを持ち、社員・顧客・取引先などの人々を大切にする優れた経営者がいる」ように感じる。

47年間景気に左右されることなく増収増益を続けておられる伊那食品工業の塚越会長の言葉を借りると、「本来あるべき姿」を見失うことなく、会社を永続的に少しづつ着実に成長させ、会社を構成する人々の幸せの増大を図ることが経営者の心得となるようだ。
従業員満足を通じて顧客価値を高め企業活動を通じ社会に貢献することが目的で、会社にとって利益や成長はあくまでも手段で、利益を目的にしてはいけないと戒めておられるように思う。


特に楽天のようにネット社会をリードする企業、先端技術を活用する企業であればこそ、周りの人々をハッピーにすることにもっとこだわる必要があるような感じがしてならない。


伊那食品工業の塚越会長の「いい会社をつくりましょう」という本の中で
二宮尊徳の次の言葉が引用されている。
 遠くをはかる者は富み
 近くをはかる者は貧す
 (以下略)

 この言葉は、目先の利益を追わず長期的な視野に立って種を撒きをするものはいづれ大きな富を手に入れることが出来るが、目先の利益を追うものは種を撒かずに刈り取りばかりをしているようなものでいづれ刈り取るものがなくなり最後には貧するという意味のようです。

楽天のページには、「世界一のインターネットサービス企業」を目指すと書いてある。
誰のためのあるいは誰にとっての「世界一のインターネットサービス企業」となるのかと考えた場合、事業の目指す方向性とこの新聞記事とがきっと整合がとれていることなのでしょう。

参考:楽天 会社情報 http://www.rakuten.co.jp/info/destination.html



本日のその他の記事
・東京三菱・UFJ銀合併来年1月1日に延期。押し切った金融庁。(4面)
・金融庁、情報管理不備で名証に業務改善命令。(4面)
・シティバンク、ATM取引をメールで通知するサービス開始へ。(4面)
・15日に向け反日集会情報ネットに。中国規模などは未知数。(6面)
・USEN、日活買収を断念。日活労組の反発を受け。(9面)
・読売系日本データ放送がBSデジタルデータ放送を9月に終了。(9面)
・リクルート、ネット事業化加速。子会社でインターネット広告のオールアバウトを来月上場。(10面)
・ぴあ、自主制作映画コンテストの入賞作品をデジタル化して保存。一部は商品化。(10面)
・ライブドア堀江社長、ネットと金融事業で海外展開も睨みM&Aを模索。公衆無線LAN、開始遅れも。(11面)
・ソニー子会社、携帯用などの液晶バックライト増産。(11面)
・DRAM価格2ヶ月ぶりに小幅下落。パソコン用スポット内外価格。(23面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:31| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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