2005年08月03日

米テレビ、ネット無料配信。(9面)

 アメリカでは日本より一足早く、ネットとメディアの融合が始まっているようです。
 その動きも既存テレビ放送の視聴率の低下がネットへの対応を加速させているようです。

 今日はこの記事を取り上げてみます。

記事(日本経済新聞(2005.08.03))によると

 米3大ネット局のABCニュース専門局のCNNが9月から米ヤフーを通じ、ネットで番組を無料配信することが明らかになった。

番組と合わせて配信する広告が収入源となる。

米CBSも先月に同様のサービスを始めたばかり。

ケーブルテレビ(CATV)などを通じた既存テレビ放送の視聴率が低下する中、ネットを新たな情報伝達手段や収入源として活用する試みが本格的に広がってきた。



ヤフーによるとABCとCNNの番組はヤフーのフロントページから視聴できるようにする。

人気の高いポータルサイト(玄関サイト)を経由することで視聴率を高められると判断した。

CNNは通常の放送で使用するのと同じニュース映像、ABCはニュースと特集番組などを配信する。

CNN、ABCとも有料のニュース配信は継続するが、より視聴者獲得が期待できる無料配信に軸足を移す見通しだ。


CBSも先月中旬に最新ニュースと過去に放映した計2万5千本の映像のネット配信を始めた。

1本3分程度のニュース映像で、各映像の冒頭に15秒程度のコマーシャルが流れる。


ABCやCBS、CNNなどはCATV、衛星放送、地上波放送などにより番組を放映している。

ニールセンの調査では3大ネットのプライムタイム(午後7時から11時)の視聴率は約20%と30年前の3分の1に落ち込んでいる。

好きなときに見たい番組を視聴できるネット配信が普及すれば、一段の低迷は避けられない。


一方米国内でブロードバンド通信に加入する個人や企業は昨年末で前年比34%増の3千8百万件に拡大。

映像をネット経由で視聴するための環境が急速に整っている。


今年のネット広告の市場規模は約百5十億ドルと3大ネットのプライムタイムの広告収入に肩を並べる見通し。

テレビ各社は、ネット広告を収入の柱にしたい考えだ。

米国ではデジタル録画機の普及で、コマーシャルを飛ばして番組を視聴する形態が広がり、広告主がテレビへの広告出稿を見直す動きがある。

CBSの映像配信は、コマーシャル映像を早送りしにくくするなどの工夫を凝らした。


各局の映像配信がニュース主体となるのは、自社製作部分が多いため著作権の管理が行いやすいことと、映画のような高画質は必要でないと見ているためだ。


とある。


記事の背景など日本の状況とダブル部分があるるので、いずれ日本もこのような動きになっていくと予想される。

映像配信の方向性としては、有料配信は残しつつコマーシャルを削除あるいは早送りできない工夫を凝らして無料配信を進めていくとのことだ。

視聴者を多くし広告収入を増加するためには無料配信が有効な手段と捉えられているということなのだろう。

この判断は日本でも有効になると思われる。

今回の記事の中で、日本では大きな問題になっている著作権についても自主制作部分の多いニュースなど、著作権の管理が行いやすいコンテンツを配信対象とするとのことだ。

このような米国での動きは早晩日本にも影響を及ぼすだろうし、日本の放送局の映像配信が本格化するときの参考になるものと思われる。

今年はメディアのネット配信元年になるのかも知れない。



本日のその他の記事:
・NTT光回線シェア、近畿3県で5割下回る。(5面)
・CP発行、残高最高に。電子取引普及で拡大。(7面)
・プロミス、ampmと連携。店舗にローン申込機設置。(7面)
・映画業界も配信に食指。ソニー・ピクチャーズ、作品をデジタル化。(9面)
・携帯、秋の新製品。ドコモ、中高年向け。au、電子マネー対応。(13面)
・[松下改革]6年目の課題・上。「真の勝ち組」へのハードル。(13面)
・ブロードバンド会員獲得。「無料+現金」など競争激しく。(15面)
・ソニー、CO2排出、半導体工場で大幅減。(15面)
・スペースシャワー、ネットで無料音楽配信サイトを。(17面)
・スリープロ、IT技術者予備軍獲得。ピーエイと組みサイトで。(17面)
・成功報酬型広告に注目。(17面)
 エキサイトが参入。収益源を多様化。
 デイー・エヌ・エー、ブログに自動表示。
・ネットプライス、個人投資家向け不動産競売開始。(17面)
・[新風シリコンバレー]起業繰り返す富豪達(17面)
・イオン、中古パソコン買い取り。(31面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 21:11| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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