2005年07月27日

「高級」専門の宿泊予約サイト運営会社:一休(16面)

 昨夜のスペースシャトルの打ち上げ成功してよかったですよね。
あとは役目を終えて無事に帰還されるよう祈りたいと思います。
  
日産の1Q業績も好調なようですね。
またトヨタも富裕層にフォーカスしたプレミアム・カーのレクサスを発表しましたね。
私が住んでいる浜松市でも2軒ほどレクサス販売店が既に出来ていて来月末の開店を待っている状況です。
昨夜のWBSによると、この販売店の従業員は異業種から主に採用したようです。
富裕層狙いとなると車の売り方も変わるということでしょうか。
何でも国内投入の狙いは、少子化による人口減少対策と国内販売の利益率改善とのことだそうです。(量から質への流れづくり)
そこでトヨタでありながらトヨタでない「レクサスブランド」が欧州系好きの国内で確立できるかがポイントとのことです。

今日は、8月3日上場予定のネット社会型企業である一休という会社の紹介記事を取り上げてみたい。

記事(日本経済新聞(2005.7.27))には

 一休(2450):高級施設専門の宿泊予約サイトを運営する。
  http://www.ikyu.com/

パークハイアット東京など他のサイトにない高級施設の予約を取り次ぎ、サービスを利用する会員は年収1000万円以上が2割以上を占める。

サイと経由の予約の平均宿泊料金は約2万1000円。
高級への特化で楽天などの総合型サービスのすき間をつき、急成長してきた。

2005年3月末時点の契約施設数は約700で、4年前のほぼ4倍に拡大。
会員数は約79万人で、1年前の1.6倍に増えた。

高級イメージの毀損をリスクと考え、一定基準を満たす施設以外とは契約しない方針。

結果として施設への営業などが少人数ですみ、60%前後と他の大手サイトに比べ高い売上高経常利益率につながった。

06年3月期は前期比52%の経常増益を見込む。


とあった。

この記事を読んで先ず感じたことは、事業のコンセプトが明確でかつその実現にネットを旨く活用してる好事例といえるのではないだろうか。

レクサスにも見られるように、高級なものを扱う限りは高級に限定しないとその価値が維持できないようだ。
価格帯を広げフルレンジにすると、結局消費者から見ると曖昧に見えるのだろう。

そこで一休自らが納得できる基準を持った高級宿泊施設を宿泊予約の対象と限定しているのだろう。
当然想定する顧客層もそれなりに可処分所得の多い層を狙っていることだろう。
また記念日などに「記憶に残る感動」を演出することも狙っているようだ。

このサイトの信用度が増せば増すほど、宿泊施設、顧客の両者から強く支持されていくだろう。

さらに、これからの団塊世代の大量退職や少子化という変化を考えると、いま一休がターゲットにする市場は成長が期待できる魅力的な市場であることを予感させる。
おまけにライフスタイルも多様化したことで、画一的なツアーではなく個性的な旅行やこだわり感のある旅行へのニーズがあると思われるが、このようなニーズを充足させることが出来るだろう。
狙っている市場はすき間(ニッチ)かもしれないが、会員が79万人もいるということから支持されていることを物語っているだろう。


そしてこのことが、契約施設や会員の増加に結びついているということだろう。

次にビジネスの収益を稼ぎ出す仕組みはというと、施設と会員の希望をインターネットを利用しマッチングさせる形となっている。

このようなビジネスモデルは、インターネットがなければコスト的に実現しないだろう。また高収益を支えているのも、インターネットによる業務の効率化と固定費の低さなどによるものだろう。

メールマガジンの発行、携帯電話からの利用と会員の利便性を高めるとともに、宿泊つきミニツアーや航空券の予約などのサービスも実現している。
これらのサービスもネットならではの提携企業との接続性、即時性を旨く利用しているといえる。

その結果、旅行などお得情報の提供と顧客が望む施設にお安く泊ることができそして記憶に残る感動を与えるというサービスになっている。

事業計画を考えるとき、誰に(顧客・市場)、何を(ニーズ)、どのように(独自能力)という事業ドメイン(領域)の明確化が重要といわれるが、今回のケースではこれが明確になっているといえるだろう。

こんなことを書きながら一休のサイトを見ていたら、会員登録し思い切ってお勧めの施設に泊まってみたい気持ちになってきた。



本日のその他の記事:
・台湾TSMC、半導体設備稼働率90%超。4−6月期。(9面)
・楽天、既存事業に収益力。6月中間、営業利益最高に。(11面)
・楽天、音楽配信に参入。USENが11万曲提供。(11面)
・サイバード、インターネット広告の2社と組み携帯向け広告会社設立。(12面)
・京セラ、中国でPHS事業拡大。(13面)
・[薄型TVの覇権]2007年にも1インチ5000円時代、価格下落で淘汰加速。(13面)
・エフエム東京など東京民放5社、来年度始めるデジタルラジオ運営会社を設立へ(13面)・半導体部品のフェローテック、ロシア社を買収。(15面)
・女性向け携帯通販サイト運営のゼイヴェル、携帯で不動産情報を提供。(15面)
・オリコン、スペインで7万曲配信。(15面)
・メディアシーク、携帯関連の開発を強化。専門会社を買収。(15面)
・ネット求人広告のエン・ジャパン、高年収専門の求人サイトを設けた。(15面)
・エキサイト、ネット通販好調で9月中間経常益73%増見込む。(16面)
などがあった。
広告特集では「e−文書法」に関する記事が掲載されていた。



posted by ネット社会の水先案内人 at 23:17| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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