2005年07月21日

ネットで「地上デジタル」。総務省、光回線配信容認へ。(1,5面)

記事(日本経済新聞(2005.7.21))には
 総務省は2006年をメドにテレビの地上デジタル放送をNTTの光通信を使い、インターネット経由で各家庭に配信できるようにする方針を固めた。
アナログ放送修了が11年7月に迫る中、放送波が届きにくい地域や設備対応が間に合わない地域でもデジタル放送を受信できる体制を整える狙い。
放送と通信の垣根が崩れる契機になる可能性がある。

年内に光ファイバー網で実証実験を都内で開始。
06年までに全国各地で標準画像での放送配信を始め、08年にはハイビジョン画像の配信を実現させる。

利用者は光通信を使える環境があれば、デジタル対応テレビや専用受信機に接続するか、パソコンに専用ソフトを組み込むことで視聴できる。

地上デジタル放送の全国網を整備するためには中継局などの設備投資が必要で、日本全体で総額1兆3千億円かかるとされる。
すでに民放キー局が半分以上、NHKも3割程度投資済みだが、これから本番を向かえる地方局では多額の投資が経営を圧迫しかねずデジタル対応は遅れ気味となっている。
(中略)

放送局側には反発もある。
光通信を使えば山村部向けの中継塔を建設せずに済むなど投資を圧縮できるメリットがある一方、ネット経由で番組を流せば、技術上は都市部の放送を地方でも視聴できるなど、現在の地域別放送免許の枠組みが壊れる懸念もある。

(以下省略)
とある。


現行の放送の仕組みなどから考えるとこの記事はもっともという感じがしなくはないが、データ通信の側から見るとこれまでの技術進化と利用のされかたから考えるとなんとなく不自然な気がしてならない。

そもそもデジタル化は通信と放送の仕組みを根本的に変える要素を持っているのに、設備も含め現状の枠の延長で考えようとしているところに無理があるように感じてならない。

あまり具体的に書きすぎると過激になりそうな気がするので控えるが「デジタル化」は津波のように急激に世界を変える要素を持っているということなのだろう。

かつては、電話、FAX、電信、テレビ、ラジオ、写真、レコード(音楽)、印刷物・書籍など、これらは異なったメデイアでありそれぞれ異なる装置や仕組みでやり取りをしていた。

しかし、デジタル化はいま例に挙げたメディアを一つの通信手段と仕組みで扱えるようにしたといえるだろう。
おまけに技術革新とコスト競争のお陰でこれらの仕組みを信じられないほどの安い価格で利用できるようにした。
さらに、このデジタル放送に完全に切り替わる11年には、昨日経産省が公開した情報家電関連の技術ロードマップによると一般家庭や屋外にもギガビットの超高速ネットが普及し映画1本分が30秒程度で入手できるとある。

コンテンツの質を問わなければ、個人でも手軽に映像データを広く配信できる時代がくるのではないだろうか。
blogなどでも写真から映像にシフトしだしていることを見れば明らかだろう。
もう少ししたら野球やサッカーの試合だって個人が試合を観戦しながらネットで配信することぐらいは朝飯前となるだろう。

自分たちの都合でばかりで考えているとあっという間に世の中は別の次元に移行しているということになるだろう。

駄目だ、出来ないではなく、今まで培った強みを生かしつつ新しい技術をどう生かすとみんなが幸せになるかといった視点で議論をして欲しいものだ

参考:7月12日 日テレ、番組配信。(1,3面)
   http://netsyakai.seesaa.net/article/5034019.html 
   経済産業省:「情報家電ネットワーク化に関する検討会」中間取りまとめ
   http://www.meti.go.jp/press/20050720002/20050720002.html


本日のその他の記事:
・成長ネット広告、第3の媒体に。市場規模'09年には3倍に。(3面)
・[きょうのことば]地上デジタル放送。(3面)
・ATMにスロット/宝くじ投信。地銀、個人向け拡充。(4面)
・情報通信審、固定電話全国網維持のための基金の発動条件緩和。(5面)
・都市の情報化進展度、西宮市がトップ。「日経パソコン」調べ(5面)
・LG電子、ブラジルで携帯生産。年600万台、中南米を強化。(7面)
・ヤフー、4-6月期の純利益24%増。ネット広告好調続く。(9面)
・TBSとCCCが番組DVD化の共同出資会社設立へ。(9面)
・国際電気通信基礎技術研究所、うるさいところでも音声はっきりの携帯端末開発。(11面)
・ICタグ使い親に登下校通知。日立、中国などにシステム。保護者から利用料。(13面)
・宿泊施設の5割超、契約更新見送り。楽天トラベルの手数料上げ。(13面)
・NTTなどの暗号技術、インターネットの次世代規格に。(13面)
・ボーダフォン、家族割引で誤請求。(13面)
・パソコンサイトも携帯で。閲覧ソフト掲載機増加。(35面)
・コーヒー販売のイン・ザ・カップ、飲み比べサイト開設。(35面)
などがあった。
また静岡県版には
・シーポイントなどがブログの写真や画像もトラックバックできるシステムを開発。
 http://tb.ti-da.net/ 
 http://www.c-point.co.jp/index.html シーポイント
・プロジェクトA、パピレスと連携し電子書籍の販売サイトを開始。
 http://www.moug.net/shop/ebook.htm
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:03| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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