2005年07月13日

証券店舗4年ぶり増加。ネット取引普及、投資家拡大。(7面)

記事には
証券会社の国内店舗が年度末ベースで4年ぶりの増加に転じた。
今年3月末現在、2,077と前年同期を37店上回った。
4月以降も新設が続いている。
株式インターネット取引の普及で投資家層が広がり、窓口での投資相談ニーズも高まったことが背景にある。
銀行との共同店舗など進出方式も多様化している。

とある。

最初この記事のタイトルを見たとき「何故ネット取引が増えて、リアル店舗が増えるのか」、リアル店舗が減るの間違いではないのかと感じた。

記事をよく読むと、
ネット取引で株式取引が手軽になったことで投資家が増えた。
この投資家が増えたことで、投資相談が増えてきた。
そこで投資家すなわち顧客を囲い込むために店舗が必要になった。
という流れであるらしい。

これはネット社会の面白い動きかもしれない。
私の今までの認識では、ネットでの取引が拡大すればリアル店舗での取引は減少し、その結果リアル店舗も減少するものと考えていた。

しかし今回のケースで行くと、
今年からスタートした銀行のペイ・オフ解禁や超低金利の継続などから金融資産の運用先の見直しが始まったこと。
ネット専業証券の台頭により証券取引は手数料が安くなったこと。
携帯電話などでも売買できるなど投資しやすい環境になったこと。
などから投資家が増加したことが大きいようだ。

つまり限られた市場を「ネット取引」と「リアルでの取引」で奪い合う構図ではなく、新たに投資家を呼び込んだことで市場(顧客)そのものが拡大したといえるだろう。

ところが短期、長期に係わらずパフォーマンスの良い投資を行うには、それなりの知識が必要となるだろう。
従って専門家に相談したり、アドバイスを求めたいとなるのは自然な流れだろう。

そこで新たに取り込んだ投資家にこのような専門的サポートをすることが顧客維持や取引の増加(売り上げ増)のために必要となったといえるだろう。

その結果、(ネット上でではなく、フェース・トゥ・フェースで)相談を行うリアル店舗へのニーズが強まり、今回の記事の結果になったということらしい。

一時、ネットとリアルの融合を図るという意味で「ブリック・アンド・モルタル」という言葉がもてはやさた。
しかしネット取引の拡大やネットが当たり前になってきたことで最近ではあまり使われなくなった。
だが専門性の強い領域では全てネット上で閉じてしまうことは難しく、人間によるフェース・トゥ・フェースの対応もビジネス上重要な位置を占めるということで、「ブリック・アンド・モルタル」の仕組みにすることが大切なようだ。
なお、この記事によると各社それぞれリアル店舗の運営や体制などに工夫をしているようだ。
これからも楽しみだ。


本日のその他の記事
・銀行からネット社会へ。(7面)
・損保ジャパン、企業向け自動車保険、ネットで安全策指南。(7面)
・中国で人民元ネット決済。(9面)
・大日本印刷、ICカード増産。(11面)
・ネットで番組、フジも試験配信。ライブドアとは見送り。(11面)
・日ロ戦略会議、ロシア「IT特区」へ法整備。(11面)
・ボーダフォン、異業種に回線貸し出しへ。(13面)
・PHS5月国内出荷5割増、定額制が寄与。(13面)
・公衆無線LAN、NTT4社が連携。(13面)
・ナムコ、非接触ICカードゲーム施設に活用。集計自動化し効率運営。(13面)
・電子カルテ、セコム、病院向け参入。低コスト、研修施設も整備。(15面)
・通信分野、富士通と米シスコ提携拡大。(15面)
・ファイナンス・オール、金融商品の玄関サイトを開設。(17面)
・ジュークボックス5000曲から選択。MPT、ネット配信活用。(17面)
・携帯ECサイト構築支援。ソフトクリエイト進出。(17面)
・システム・テクノロジー・アイ、携帯eラーニングに参入。(17面)
・アイ・ビー・イー、デジタルデータの一括登録・閲覧、知的資産管理システム。(17面)
・通話料不要ネット電話ソフト「スカイプ(skype)」、関連グッズで簡単に。(29面)
・日本マクドナルド、小中学生向け「食育」サイト。(29面)
・株式会社の大学院、5社が設置申請。初のネット授業大学院も。(38面)
・政府がサイバーテロ緊急対策案明日決定。(38面)
・不正送金、ジャパンネット銀でも。(39面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:45| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。