2005年06月16日

インターネットへの規制に関する記事(9面と11面)

今日はインターネットの一番悩ましい部分に関する2つの記事を取り上げたいと思う。

 一つは中国政府が「ネット検閲を強化」、マイクロソフトが協力という記事である。
 4月に暴動にまでなった排日運動のきっかけになったような、煽動的な内容や社会秩序を乱すような内容を規制するとのことである。
(一方で、閉鎖されていた「反日サイト」が相次ぎ再開しているとのこと)
しかしこの4月には中国のインターネット利用者が1億人を突破した状況で本当に統制できるか現実的には疑問がある。
メディア統制を重要な政治手段としてきた中国共産党は新たな課題を突きつけられている。

 二つ目は、日本政府が、「ネットでの有害情報」の規制を検討しているという記事である。
 高校での爆破事件や集団自殺などを受けて検討を始めた。
 表現の自由との両立に苦慮とも書いてある。

これらの記事は、インターネットのいつでも、どこからでも、誰でもが簡単に安く利用できるという便利な部分と、犯罪につながるような情報や行為そのもの、あるいはある種の意見を持ったコミュニティや意見そのものが結果的に現在の社会秩序を否定するといった問題を引き起こす部分がる。

そして、これら負の部分について中国政府も日本政府を何らかの規制を実施もしくは検討をしていることになる。

この問題は、権利と義務の関係に似ているような感じがする。
万人に使いやすくすればするほど、逆に反社会的な行為にも都合が良くなる面を持っているので、利用者が大人のルール(常識)をわきまえる必要があると思う。
つまり、「利便性という権利を得たいならとモラルという義務を果たしてよ」ということになる。

モラルが高まらないと、安価に利用できているインターネットもセキュリティなどと同様に、そのためのコストを利用者全員が負担しなければならなくなる。
そして、規制などのガードが強まれば強まるほど、それを破ることに意欲を燃やす連中が出てくる。
そこで、さらに強固な防御対策(恐らくコストは増加)が必要になる。

結局は、どこまでいっても「イタチゴッコ」になるような気がする。

誤解しないでほしいが、インターネットが100%安全にならないから利用するなという意味で言っているわけではない。
むしろ人類が得たこの素晴らしいコミュニケーションツールであるインターネットには国境が無い、よって世界を本当の意味で一つにすることが出来る。
また、インターネットはビジネスの効率化、スピードアップ、正確性などにより顧客への提供品質を高めることが出来る。

だからもっと、多くに人に利用を進め、活用しようという立場である。

利用者自身が、自ら便利さ否定して、不便な道具にしてしまう愚は避けたい。
これが私の強い思いだ。

これらの諸々の問題の真の原因が、インターネットに匿名でも利用できる(匿名性)にあるなら、電子署名などの方法で本人を明確にしてインターネットを利用することも一つの方法かもしれない。

少なくともビジネスの世界や金銭の取引を伴う場合、電子メール、ホームページ、取引情報などに電子署名が必須になるのではないかと考える。
いよいよ住基カードなどの電子認証の仕組み当たり前になる時代になりそうだ。

このようなことを心配したり、対策にコストを掛けたりせず、人間の本当の優しさ、良心があふれる世界に、インターネットが貢献することを願わずにはいられない。

本日のその他の記事:
  キャノン、国内(大分)に最大級の複写機事業の工場(800億円の投資)(1面)
  ライブドアが無線LAN事業に低価格で参入、全国展開視野に(3面)
   関連記事 http://netsyakai.seesaa.net/article/4279234.html
  ドコモが三井住友フィナンシャルグループに980億円出資(7面)
   (携帯電話を使ったクレジットサービスの提携の一環)
  イートレード証券がソフトバンクBBと業務提携(7面)
  米メディア融合岐路に、3大ネット地盤沈下、TV広告競争力失う(8面)
  英BTグループが携帯・固定融合サービス、屋内外同番号で(9面)
  手塚プロがKDDIの携帯電話に「ブラック・ジャック」のTVアニメを配信(11面)
  携帯電話が光回線並の高速に、KDDIが開発に着手(13面)
  ヤフーがインデックスなどと携帯通販サイトの新会社設立へ(13面)
 などの記事があった。

 広告特集で、「経営力強化のためのITガバナンス(統治)・上」があり
  ITガバナンスが必要とされる背景として、IT投資の1/3が「不良資産」化したり、統一性を欠くシステムが乱立しているといった問題があるとのこと。


posted by ネット社会の水先案内人 at 18:23| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

爆破事件について考える
Excerpt: 最近の爆破事件について
Weblog: 超絶!日本徹底改修宣言!
Tracked: 2005-06-21 18:54

卵を一つの中国≠ノ盛るな
Excerpt: 卵を一つの籠に盛るな≠ニいう投資に関する英国の有名な格言があります。 卵を一つの籠に盛った場合のリスクを予想することは容易です。籠を落としたら最期、卵が全部割れてしまうということですね。 そこで盛る..
Weblog: 私の「認識台湾」
Tracked: 2005-06-22 16:21
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。