NIKKEI NETにパソコン環境を手軽にメモリーに保存して持ち運べ、しかも携帯プレーヤーとしても利用できる装置が、Linuxの販売などを手掛けるターボリナックスが来月23日より発売するとのことです。
■パソコン環境を持ち運ぶ・ターボリナックス、携帯プレーヤー「wizpy」発売
ターボリナックスは31日、同社のLinuxOSやアプリケーションソフト、個人データなどのパソコン環境をメモリーに保存して持ち運べる携帯プレーヤーを2月23日に同社直販サイトで発売すると発表した。USBケーブルで本体をパソコンに接続し、パソコンの電源を入れると、プレーヤー内の専用OSが起動する。端末単体では動画や音楽を再生する携帯プレーヤーとしても利用が可能だ。価格は2万9800円から。
製品名は「wizpy(ウィズピー)」。LinuxベースのOSや、ブラウザーの「Firefox」、業務ソフト「OpenOffice」など1ギガバイト程度のソフトをあらかじめ保存しており、パソコンのCPUやモニター画面を間借りする形でOSや各種ソフトを利用できる。Windowsを初期導入したパソコンであっても、wizpy内のプログラムを読み込んでLinux環境を立ち上げられる。
ソフトの利用にハードディスクを必要とせず、ブラウザーの閲覧履歴や受信メールなどのデータがパソコンに残らないため、1台のパソコンを複数人で共有する場合や、出先のインターネットカフェなどで自分のパソコン環境を再現したい場合の活用に向いている。パソコンのイーサネット端子や無線LAN機能を認識し、ブロードバンドでネット接続することも可能だ。
とあります。
詳細は、ターボリナックスのサイトを参照ください。
http://www.turbolinux.co.jp/products/wizpy/
この装置の面白いところは、自分のPC環境は持ち歩くものの、この装置だけではパソコンとして利用することは出来ないが、パソコンにUSBで接続すると、パソコンのキーボードと表示装置それにネットワークボードなどを借りることでパソコンとして機能するとのことです。OSやソフトはこの装置に格納されていることになります。
パソコンを借りても借りたパソコンのファイルなどは一切参照する必要がないし、そこに書き込むということもしないとのことです。まるでコバンザメのようにちょっとだけ間借りができるようです。
このような使い方をどのような発想で生まれたか興味がありますが、出張する人にとっては便利な装置といえそうです。