2007年01月06日

文書の不正持ち出しを特殊紙で防止


 社内の機密情報が記載された書類が不用意に社外に持ち出されない仕掛けを備えた紙が開発されたそうです。

 製品の機能ではなかなか他社との差別化を図ることが難しくなってきた現代において、外部からは見えないノウハウやビジネスプロセスといった無形資産が、競争力の源泉として注目を浴びています。

 これらの無形資産の一端をかいま見ることのできる書類(情報)を守ることが重要になってきているということができそうです。

 日本経済新聞(2007.1.6、1面)には

■文書の不正持ち出し防ぐ特殊紙、富士ゼロックスと王子が開発。内部統制に対応

 富士ゼロックスと王子製紙は社内の重要文書の不正持ち出しを防止できる「セキュリティーペーパー」を共同開発した。電磁波に反応する磁性材料を紙に練り込み、出入り口に設置したセンサーで読み取る。業務の流れを文書化する「内部統制」強化で文書管理の重要性が高まる中、富士ゼロックスが2007年度にも企業や官公庁向けに発売する。

 磁性材料は髪の毛よりも細い直径約30マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの繊維状。富士ゼロックスが開発し、これを王子が原料に使いコピー用紙などを生産する。

 見た目は通常の紙と変わらず、複合機などで文字や図柄を印刷し、ビジネス文書に利用できる。紙の生産工程で簡単に新材料を練り込めるため、大幅なコスト増にはならない見通し。


とありました。


 2008年度から始まる会計年度から上場企業は、決算時の財務報告書にたいし経営者自らが、その正当性を確保するために内部統制が機能していることを明らかにする必要があります。

 その内部統制を実施する上で、財務等に関係する業務プロセスなどを文書化する必要があり、大量の文書作成が必要と言われています。この文書化した資料は、冒頭述べたようにその企業の差別化要素を含んだ重要な文書(情報)といえます。

 そこで、これら文書の社外流出を防ぐために、今回の仕組みが有効と期待されているようです。

 ただ、昨今は紙に印字する前にワープロなどで作成され電子データとなっている可能性が高いので、当然電子データに対するセキュリティ対策が必要なことは言うまでもないことです。

 つまり、好むと好まざるに係わらず電子データや紙も含めた情報セキュリティへの取り組みが必要といえますし、もっと広く捉えると内部統制、BCP(事業継続計画)、セキュリティなどを企業戦略と整合させた統合化されたリスク管理(ERM)が求められているようにも思います。
posted by ネット社会の水先案内人 at 21:07| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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