ネット社会は時間や空間を超えてコミュニケーションができる素晴らしい社会といえそうですが、唯一の欠点は「見る」と「聞く」の二感の世界であるともいわれています。
ネットワークを利用して、五感を制御する実験が行われるようです。
NIKKEI NETには
■おフロの音も映像も香りもコントロール――東京ガスとNTT、五感に響く浴室実験
東京ガスとNTTなど4社は 27日、浴室の温度や湿度、明るさ、香り、映像、音楽などを利用者の好みに合わせて調節できるシステム「NEW浴Program(にゅうよくプログラム)」の実験を始めたと発表した。体と心の疲れを癒す空間や美容・健康を促進する空間としての浴室へのニーズに応えたいという。
従来も浴室で映像を見たり、香りを楽しむためのシステムはあったが、温度や湿度、明るさ、香り、映像、音楽などを1つのリモコンで簡単に制御できるようになるという。東京ガスと東邦ガスがガス機器の制御やバスルームの用意を、NTTがプログラム全体を制御するシステムを受け持つ。NTTコミュニケーションズは香りを出す装置や映像関係の技術を提供する。
利用者が「リラックスプログラム」「美容プログラム」などの設定を選ぶと、ネットワークに接続されたサウナや給湯暖房機、照明機器や香り発生装置などが自動的に動作する。浴室に設置された画面に映し出される映像や浴室内で流れる音楽もプログラムに合わせて制御されるという。例えば、「美容プログラム」を選ぶと、浴室の温度が高くなり、発汗しやすい香りが流れ、画面にはホットヨガの映像が流れるという。
実験は東京ガスのモデルハウス(東京都荒川区)と東邦ガスの総合技術研究所(愛知県東海市)で実施する。実験期間は2007年3月末まで。
とありました。
今回の実験では、浴室内の種々の装置を利用して五感を刺激するような働きをさせるようですが、このような制御がさらに進化すれば離れたところにも五感情報を伝達できるようになるでしょうね。
夢のあるこのような実験が進めば、無機質なコミュニケーションになりがちなネット社会が暖かみのなるコミュニケーションに進化すると楽しいでしょうね。