2006年11月02日

情報技術者、技能レベルも判定


 世の中の仕組みにITが何らかの形で関わるようになってきたといます。
つまりあらゆる仕組みがIT無しには成り立たないようになってきているのです。

 会社の業務でのIT活用は勿論ですが、機械や自動車、電気製品なども多機能化や機能の高度化から組み込みソフトという形でITが関わっています。

 こう考えると、IT需要が益々膨らんで仕事場所は増えているのですが、一方でIT技術者が不足するという問題が発生しています。日本におけるIT技術者は、体系的な教育が十分なされてこなかったこともあり、属人的な仕事の進め方をしているように思われます。その結果、コスト面や技術力などからソフトウェアの製造が中国やインドといったように海外に流れています。また、日本のIT技術者の労働環境は、人を育てるというよりも、納期に追われて残業や徹夜は当たり前、褒められることよりトラブルで顧客や上司に叱られるという悲惨な状況にあるようです。

 こんな流れもあり、若者のIT技術者離れが起きてきているように思います。
現実問題として経産省の情報処理技術者試験の受験者数がここ2,3年、年々減少するという形でその影響が現れています。

 冒頭述べましたように、IT技術力はあらゆる分野で必要とされ、日本の技術競争力を高める意味からも重要な位置を占めます。

 このような背景を受けて経済産業省は今回情報処理技術者の試験制度を見直したのではないかと推察しています。

 NIKKEI NETの記事を以下に紹介します。

■情報技術者、技能レベルも判定・経産省方針

 経済産業省は情報処理技術者の国家試験制度を6年ぶりに見直す。現在は合格か不合格かを判定するだけだが、これをソフト開発など分野ごとに技能レベルを判定するようにし、資格を習熟度別に細分化する。個人の能力を反映する給与体系の整備などを企業に促し、技術者の働く意欲を高める狙い。IT(情報技術)分野の人材不足が深刻になるなか、国内の人材を質と量の両面で底上げする狙いだ。

 見直しの対象になるのは年間40万人程度が受験している「情報処理技術者試験」で、来年度にも制度を改正する。入門レベルの試験である「基本情報技術者試験」から情報セキュリティー、システム管理、ネットワークなどの分野別の「テクニカルエンジニア試験」、「プロジェクトマネージャ試験」など14の資格試験に分かれている。


とあります。

 今回の試験制度の改革がどの程度IT業界にインパクトを及ぼすのか分かりませんが、日本の若者がIT技術者にあこがれ、自身の成長につながる仕事環境が与えられるようになる必要があるように考えます。ペーパーテストだけで、技能をどの程度判定できるのかいささか疑問も感じますが、IT技術者が花形の職業になることを期待したいと思います。

 そうでないと、IT技術の基幹部分は全て海外企業に牛耳られ、日本はやがて高い使用料を支払うIT技術後進国になってしまう恐れがあるといえます。


posted by ネット社会の水先案内人 at 23:24| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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