2006年10月23日

ソフト開発インドも拠点

 業務システムの高度化、機械や電気製品の高機能化と製品ライフサイクルの短命化などでソフト需要が高まりつつある一方で、これらのシステム作りを担う人材が増えるというより、減少傾向にあり益々システム技術者が不足している状況にあります。

 価格競争なども激しいことから中国にその活路を見つけたシステムベンダーが多くいます。しかし中国だけに頼ることのリスクなどもあり、インドでのシステム開発要員の確保強化に各社が動き出したようです。

日本経済新聞(2006.10.23、1面)には

■インドをソフト開発拠点に、富士通や日立など情報各社

 情報各社がインドでソフトウエアの開発委託(オフショアリング)を本格化する。富士通は2009年度までに現地で2000人の技術者を雇用。日立製作所も今年度中に開発者を15%増やす。インドは米企業による開発委託が進み「世界のソフト開発拠点」になりつつある。日本勢は低コストの中国に開発を委託してきたが、国内の技術者不足が依然深刻。少子化に備えながら中国偏重リスクを軽減するため日中インドの三極分業に踏み出す。
 富士通は2月に買収した米情報会社ラピダイムのインド拠点で自社向けに2000人の技術者を新たに雇う。日本の金融機関の情報システムに使う業務ソフトなどの開発を任せる。インドでは現在、現地企業の技術者500人に開発を委託しているが、委託先が他社の開発も請け負い富士通の意向を反映しにくかった。自社雇用に切り替え品質管理や教育を徹底する。

 日立も今年度にインドの開発者を470人から540人に増やす。ミドルソフトはインドに、業務ソフトは中国に委託する分業体制を築く。

 NECも現地企業との合弁会社を軸に400人体制で携帯電話の制御ソフトなどを開発。現在は5千人いる海外開発要員の8割が中国に集中しているが、今後はインドを第二拠点として育てる。


とあります。


 このニュースは、今は良くても将来を考えると、日本のシステム開発力という面で、大きなツケを残すことになるように思います。

 システム開発の技術力を身につけたり、開発プロジェクトの管理力を養うには、そのシステムどっぷり浸かりながら、経験をし学ぶことが大切だと思います。

開発部分をインドや中国に依存することで、肝心のシステム技術の部分がブラックボックス化し、プロジェクト管理でも踏み込んだ管理は難しくなるように思われます。

 このような状態が長く続けば、いづれ日本のシステム開発力は低下しテしまうのではと危機感を感ぜずにはいられません。

 目先の問題への対応が、将来に大きな不安をもたらすことになるかも知れません。
日本のソフトウェア技術力を維持・強化するための対策が急がれるような気がしています。




posted by ネット社会の水先案内人 at 21:02| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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