iPodや携帯電話、パソコンなどへの音楽配信が世界中に広がっているようです。
ロンドンのレコード産業連盟の調査では、今年の1-6月期で音楽ソフトの売上全体の1割以上をネット配信などのデジタル音楽が占めるようになったとのことです。
日本経済新聞(2006.10.14、7面)には
■デジタル音楽の世界売上高、ソフト全体の1割を突破
インターネットによる音楽配信などいわゆるデジタル音楽の売上高が、今年1―6月に音楽ソフト全体の売上高の11%に上り、初めて1割を超えたことが国際レコード産業連盟(IFPI、本部ロンドン)の調べでわかった。
ネット配信や携帯電話へのダウンロードを含むデジタル音楽の売上高は9億4500万ドル(約1100億円)で、前年同期の2.06倍に増えた。CDやDVDなどを含む音楽ソフト全体に占める比率は2005年(5.5%)から跳ね上がった。
米国のデジタル音楽売上高は5億1千3百万ドルと世界全体の半分以上。また韓国ではすでにデジタル音楽が同国の音楽ソフト全体の51%に上る。日本でも全体の11%に達した。
CDなどの売上高は、1-6月に前年同期の10%減。音楽ソフト全体の市場規模は同4%減で縮小に歯止めがまだかかっていない。
とあります。
この現象は、まさにネット社会の象徴的な出来事を示しているように思います。
利用者が必要としているのは、音楽です。だからその音楽が手にはいるなら、ネット経由であろうがCDであろうが、余り関係がないことになります。店の開店時間を気にしなくても良い、聞きたい曲だけ選んで購入できる、予約等も不要、音質はデジタル化されているので差がない・・・、などから、ネットから手に入れるほうが便利といえるでしょう。
今後、さらにデジタル音楽にシフトするここと思われます。
ブロードバンドの普及が今度は映像などのDVD市場を同様な姿に変えるように思われます。つまり商品がデジタルで置き換えが可能なものは、遅かれ早かれこのような変化にさらされると思われます。
リアル店舗のあり方が問われることになりそうです。人のつながりを活かしたサービスや音楽と何かを関連づけると言ったことが必要になりそうですね。