2006年09月16日

日産、1万人規模のITS実験


 政府のIT戦略本部が今年1月に決定した「IT新改革戦略」で、2010年をメドに交通事故を減らすための安全運転支援システムの実用化を目指しています。
そのための武装化技術として高度道路交通システム(ITS)が計画されています。

 トヨタ、ホンダなども開発を進め実証実験を予定しているわけですが、日産が一歩先行する形で来月から一般公道を利用してITSの実証実験を行うとのことです。

■日産、公道使い1万人規模のITS実験――10月から神奈川で(日本経済新聞、2006.9.16、9面)

 日産自動車は15日、交通事故防止や渋滞緩和につなげる高度道路交通システム(ITS)実用化実験の概要を報道関係者に公開した。10月から神奈川県で約1万人のドライバーが参加する公道実験を始め、2010年にも商用化する。公道を使って一般市民も参加する大規模なITS実験は世界でも例がないという。日産は環境技術ではトヨタ自動車などに出遅れたが、ITS実証実験は先陣を切り安全技術をアピールする。

 「SKYプロジェクト」と名付けた実験のシステムは松下電器産業、NTTドコモ、警察庁などの協力で開発。実用化されている道路通信設備「光ビーコン」と携帯電話「FOMA」などを使うほか、カーナビゲーションシステムのソフトを変更する簡便なシステムで、実用化までの技術的なハードルは比較的低い。

 交通事故予防実験では見通しの悪い交差点、信号の見えにくい地点など交通事故の多発場所に光ビーコンや車両感知器を配置。近づいた車が減速していなかったりすると、カーナビの画面や音声で「この先、左に車がいます」などと注意を促す。


とありました。(一部省略)

 自動車がお互いに信号を出し合うことで交差点での衝突を回避したり、より正確な渋滞情報が提供されることで渋滞を回避するためのルート選択が可能になったりするとのことです。

 人間の弱さを、こうしたシステムがサポートしてくれることで交通事故を未然に防ごうとする技術です。今回こうした実験ができる背景には、日本でのカーナビの普及率の高さにあり、欧米の普及率は1割にも満たないが日本は5割を超えているとのことです。
つまり、ITSを早く実用化することが、世界の標準としての地位の確保につながります。また日本人の得意領域が増えることでもあります。

 日産は、ハイブリッドでの出遅れをこのITSで一気に挽回する考えだそうです。

このような仕組みが実用化され、更に進化すれば人は行き先を指示するだけで、寝ていても車自身が最適なルートを探し目的地に運んでくれるようになるかも知れないですね。

 車に対しての人の役割が徐々に変化していくことだけは間違いがなさそうです。

参考:国交省のITSページ
http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/index.html


NPO ITSジャパン
http://www.its-jp.org/


posted by ネット社会の水先案内人 at 20:44| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 新技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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