2006年08月28日

業務用書類のネット印刷、自社顧客に無料で。


 多機能複写機を販売するメーカーが、インターネット上で自社の複写機に適したPOPや名刺などのひな形を用意し、記述内容を変更することで簡単にこれらの図表や資料が簡単に作れるそうです。、

 自社の製品の機能や性能、保守性などを優位点とするメーカーが多い中で、社内で比較的必要になる印刷物をデザイン性の優れた形で作成でき、しかも無料となればお得なサービスと言えるかも知れないですね。

 機械そのもの機能ではなく、その機械を利用する場面で便利になると言うサービスを提供することで機械の販売を増やそうという、面白い発想といえます。

記事(日本経済新聞、2006.8.28、9面)には

 シャープは自社の多機能複写機(複合機)を使う顧客向けにPOP(店頭販促)や名刺、定型書類など、仕事で使う文書類をインターネットを通じて印刷できるサービスを9月1日に始める。通常は有料のデザインコンテンツを無料で提供する。複合機ユーザー拡大の起爆剤とし、リコーなど上位3社を追撃する。


 新たに始めるサービスはASP(ソフトの期間貸し)と呼ばれ、販売子会社のシャープドキュメントシステム(千葉市)が手掛ける。

シャープのデジタルカラー複合機の顧客のみが対象。ソフトウエアやシステムを新規に導入する必要が無く、パソコンだけですぐに利用できる。


とある。(一部省略・編集)

 シャープの複写機の国内シェアは昨年度11%でリコー、キャノン、富士ゼロックスに大きく離されているそうです。

 そこで機能・価格で勝負をしても、結局は競争になり利益の少ない不毛の戦いをしなければならないといえるでしょう。しかしこの記事では、機械を利用して便利になるサービスを提供することで、他社と差別化をしようという発想が面白いと思います。

 競争をする場合、競争相手と同じ土俵で勝負をするのではなく、お客様がその製品を必要とするウォンツに応えるところを強化したという点で参考になる戦略といえるのではないでしょうか。

 このような柔軟な視点は意外と重要な気がします。


本日のその他の記事
・[顔なき社会]第3部安全・安心の落とし穴:画像による顔認証技術の向上などカメラが防犯に役立つようになった。個人情報に過敏になる一方で、顔というもっとも個人を識別する情報がどんどん収集される現実に目をつぶる。匿名社会の矛盾だ。(1面)
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などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 18:34| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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