2006年06月18日

便利さの裏で、社員の監視を強化


 インターネットは様々な利便性を我々の生活にもたらした。しかし一方で、安全・安心を得るために不自由さをもたらしています。

 このことは、ちょっとしたミスが情報漏洩といった社会的問題に直結することにつながり、ビジネスの効率化・迅速化に役立つ社員のインターネット利用を常時監視しなければならないという矛盾に企業は直面しているようです。

記事(日本経済新聞(2006.6.18)1面)には

■ネットと文明:第5部カイシャ変容 社員監視隊
 7月ヤフーには「社員監視隊」が誕生する。専任のチームで全社員のメールの送受信やネットサイトの閲覧履歴、パソコンのの操作履歴などを全て把握する。
リスクを考えれば「性悪説で考えて社員を監視するのはやむを得ない」と井上社長。

 ソフトバンクの顧客情報流出事件にからむ訴訟では、一人六千円の損害賠償を裁判所は命じた。ヤフーの会員は約千六百万人。今後事件が起きれば負担が膨らむだけでなく、信用も地に落ちる。自由な社風は損ないたくない、井上社長は社員に「監視する」と事前に告げた。

 自由なはずが窮屈、便利なはずが不便・・・・・。ネットの利用は社員の情報力を高め、生産性の向上に貢献する。半面不正の温床にもなり、監視や管理の強化となってしっぺ返しが来る。



 新光証券のある部長は、部下の送信メールのチェックで一日が終わる。
法令遵守や内部統制の確立を促す日本版SOX法の金融商品取引法が今国会で成立。
施行に備え、こうした管理強化体制を打ち出す動きは金融界では半ば常識だ。

 労政行政研究所によると、大企業の4社に1社が社員のメールを監視中。不正防止の対策は顧客サービスや技術革新に思わぬ陰を落とし、ジレンマをもたらす。

 ネットのアクセス制限で、掲示板に書かれた自社製品の評判が人づてでないと分からない。また、研究所の来訪者は受付で赤いシールを渡され、携帯電話のレンズに貼ることを促される。先端の機密を盗撮から守る作戦だ。

 ITは恩恵をもたらすが、進歩の早さ故に、時に人を置き去りにする。

 「周囲の目がミソ」という情報サービス会社。部屋をガラス張りにし、個人情報を集中管理。入室には個人認証が必要。中での行動は丸見えだ。

社員は異動や退職時に情報の持ち出しをしないと誓約書を書く。退職の際は顧客の名刺すべてを会社に返す。「やりすぎ」との声に、リスク管理室長は「社員を守るためにも必要」と意に介さない。

 万全の対策を取っていたにもかかわらず、情報流出を起こした会社では昼休みに、情報漏洩を防ぐための方策を唱和している。「意識改革こそ重要」と担当者は訴える。

 ネット社会の規制や管理を自由への束縛として退けるか、必要なルールとして受け入れるか。ネットの急速な浸透で、企業などに生ずる微妙なきしみは文明が開化する直前の社会の惑いとダブる。危うさを克服して利器に育てる人類の知恵が試され始めた。


とある。(一部編集)

 車社会も、道路交通法や信号が出来たり、運転免許証を有する人間が車の運転が出来るという、ルール整備が進み今のような形になってきたようにお思います。

そう考えると、ネット社会はまだこれからこのような整備を進めていく段階といえるでしょう。記事にあるように、如何にして束縛し過ぎることなく、安全や機密を確保していくかに英知を結集する必要があるようです。
また一人一人が正しい知識を身につける努力も重要ではないかと思います。
小・中・高での教育も大切な気がします。


本日のその他の記事
・ブラジルが日本方式の地上デジタル放送を採用する見通し。(7面)
・富士通PFU、端末に手のひらをかざせば本人確認が出来るタッチパネル付きのキオスク端末を開発。(7面)
・株式の大量保有報告書、ネットでも容易に閲覧が出来る。(17面)
 https://info.edinet.go.jp/EdiHtml/main.htm
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 20:48| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。