今日(2006.6.4)は日曜日でネット社会ネタが少なかったので、日本経済新聞・朝刊11面の医療面から話題を取り上げます。
5月31日は「世界禁煙デー」だったとのことで、禁煙推進にネットを利用しているという話題です。(以下記事の要約)
日本は先進国有数の「喫煙大国」と言われている。
奈良女子大の高橋裕子教授は「たばこをやめられないのは病気」という視点から、10年以上にわたって禁煙指導の先頭に立ち、多くの愛煙家を救ったことから「禁煙の女神」とも呼ばれる。
1997年からはインターネットを利用した禁煙支援システム「禁煙マラソン」を主宰し、これまで約6千人が参加し、6割強の3千数百人の禁煙を手助けした。
禁煙に成功した先達が24時間体制でアドバイスする独自の仕組みがミソ。
先月には、禁煙に関する知識や情報をメールで募る「禁煙トリビア」を、全国の医学生とともに始め、先月下旬に発足した「日本禁煙科学会」では、発起人副代表を務めるなど高橋教授の活躍の場は広がっている。
「禁煙で人はもっと幸せになれる。一人でも多くの喫煙者にそれを分かって欲しい」と女神は優しく微笑んだ。
とある。
たばこが体に良くないことは分かっていても、なかなかやめることが出来ないのがたばこといえます。おそらく多くの人が何度も禁煙に挑戦した経験があるのではないでしょうか。
わたしも、二十数年の喫煙生活にきっぱりと決別し、禁煙してからはや8年が過ぎました。今振り返るとやめる禁煙することができて良かったとつくづく思っています。
わたしの場合、何回か禁煙の挫折を繰り返したあげくに、やっとやめることが出来たので良かったですが、それでもしばらく夢の中ではたばこを吸っていました。
その当時、この禁煙マラソンのことを知っていたら、もっと早くに禁煙できたように思います。ネットなどで仲間を作ったり、くじけそうになったときに励ましたり、時には高橋教授のような専門医の指導を受けられるという環境が作れることが素晴らしいことだと思います。
このような、ネットの良い面が他の分野でもどんどん広がることで暖かな世界が実現して欲しいものです。
参考:
禁煙マラソンのサイト
http://kinen-marathon.jp/
奈良女子大保健管理センター、禁煙トリビア募集
http://www.nara-wu.ac.jp/hoken/
ボランティアの善意による活動で
赤字を出しながら頑張っているといっていながら
ネットビジネスとして企画などと二枚舌を使っています。「女神」というマスコミの表現にだまされ、参加したものの過剰な無償労働を強要され、利用者から詐欺だという声もあり慎重に対処すべきでしょう。
SFCのページより↓
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ネットビジネス事業化ワークショップ
―禁煙マラソン事業化をケースに
研究プロジェクト
この度、金子郁容(政策・メディア研究科)教授のネットワークコミュニティ・プロジェクトにおいて、ワークショップを開催いたします。このワークショップでは、インターネット上のコミュニティとネットビジネスの関係を中心に多岐にわたる議論を展開いたします。利用が活発な禁煙マラソンの事務局長やネットビジネスの研究者と交流することによって、新たな視点の発見、及び参加者間の議論の充実も図ることができます。詳細については、以下の要綱をご覧下さい。
●テーマ:「ネットビジネス事業化ワークショップ ―禁煙マラソン事業化をケースに」
●日 時:平成17年6月23日(木) 18:10〜20:00
●場 所:τ12(大学院棟1F)
●発表者:
三浦秀史氏
禁煙マラソン 事務局長・禁煙健康ネット(KK)事務局長
慶応義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問)
宮崎大学 医学部 非常勤講師
佐々木裕一
慶應義塾大学 政策・メディア研究科 博士課程
金子郁容
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授
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参加者には継続的な無償ボランティアが要求される(実態はもっとひどく働いていても講習料の支払いを続けさせられます)状態です。マスコミがこれ以上インチキ団体の活動に加担することのないように願います。
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禁煙マラソンの先輩のみなさんは、参加者に禁煙の励ましやアドバイスを送って、ともに禁煙を続ける仲間としてみなさん助けるほか、ボランティアとして「禁煙マラソン」の運営に協力しています。
コメントありがとうございます。
ネットでは、情報の真偽の判断は読み手の責任となるので、多面的に調べることが必要なようですね。
私も禁煙してから8年以上になりますが、途中で挫折をせずに禁煙するための仕組みの一つとして、禁煙マラソンは役に立つような気がします。