2006年06月02日

コンセント活用した高速通信に障壁?


 厚労省が発表した昨年の合計特殊出生率が1.25と過去最低を更新したという報道が大きくなされていました。
 ネット社会にどのような影響を及ぼすかを考えると、
一つはネット社会であろうがリアル社会であろうが、商品を購入したりサービスを受ける人が減ることになるので、人口減少はその市場規模を縮小させるでしょう。
次に考えられるのは、ネットの特長を生かし日本だけでなく世界に向けビジネスを展開することで市場が拡大する可能性があります。
最後に、ネットを旨く活用することで業務効率が向上し一人あたりの生産性が向上することで、働き手が減少することの影響を小さく出来る可能性があります。

 つまりネット社会が生み出す市場や生産性の向上が、人の不足をカバーしてくれることに期待感が高まるように思います。
 ネット社会のインフラである高速のブロードバンド回線として光回線が注目され普及が進み始めていますが、すでに各家庭に配線されている電灯線を利用して高速通信をおこなうという技術があり、この方式が利用できれば一気に高速のインターネット回線の普及を後押しすることになると期待されていました。

 しかし、総務省が定めた「雑音レベル」が厳し過ぎるため、電灯線利用の実用化にブレーキが掛かるのではという記事がありました。

記事(日本経済新聞(2006.6.2)15面)には

 家庭の電源コンセントを使い高速インターネットを実現する「電力線通信」の実用化に、新たな問題が浮上してきた。

 総務省の小委員会で「雑音レベル」の設定値が、当初想定よりも厳しくなる可能性が出てきた。今秋の実用化を目指して実証実験してきた通信機器メーカーは困惑している。



 メーカーや電力会社は、「規制値が厳しすぎて実用化は難しい」と反発。欧米では実用化されているが、国内では実用化が遠のく恐れもある。

 電力線通信は、光ファイバーなどの通信回線が不要、コンセントにパソコンなどの電源コードを差すだけで20メガという高速通信が家庭で利用できる。ハイビジョン映像もスムーズに受信できる。無線LANなどより通信状態が安定している。

 ただ通信時に電線から発生する漏洩電波が雑音になるとして、アマチュア無線愛好家らが強硬に反対してきた。

 昨年末に欧米よりも厳しい条件でメーカーと総務省で妥協が成立し、今秋にも実用化する見通しだった。しかし5月下旬の小委員会で慎重派が更に雑音レベルを下げるべきと主張した結果、雑音レベルが昨年末の10分の1と厳しくなった。

 メーカーは、この基準では高速通信が出来なくなると主張している。

 欧米では電力線通信は手軽な高速インターネットとして評価され、家庭内LANとして普及が進んでいる。日本では光ファイバーを各家庭に引き込んで高速インターネットを利用する方法も普及しつつあり、電力線通信から撤退するメーカーも出てきそうだ。


とある。(一部要約)

 電力線通信は1月に http://netsyakai.seesaa.net/article/11621912.html で取り上げました。この時も技術的な問題点についてコメントをいただきました。

 ここでいただいたコメントのように、小委員会も結論づける方向と思われます。

 コンセントが高速通信の入り口になるこのメリットはとても大きいように思いますが、通信することで周りに影響を及ぼすこともまずいので、これは難しい問題ですよね。

 でも欧米では、どうして大きな問題になっていないのでしょうね。


本日のその他の記事
・IT戦略本部、電子申請の促進やIT経営の確率など世界最先端のIT国家を目指す「重点計画−2006」案をまとめた。(5面)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pc/060601comment.html
・民放5社と広告大手4社が設立した動画配信会社「プレゼントキャスト」が、1日動画配信用サイトを開設した。今秋の本サ−ビスを前にW杯の全試合のハイライトを無料配信する。(11面) http://dogatch.jp/
・セコム、日本テレコムと組み大規模災害などに備えた電子データ保管の新サービスを始める。(11面)
・米マイクロソフト、企業内の端末のウイルス対策やシステム保護を集中管理できるサービスを来年初めにも始める。(11面)
・日本音楽著作権協会がポッドキャスティング(ネット版ラジオ)などの音楽番組に対する著作権使用料を設定した。(13面)
・NEC、大規模な通信ネットワークの中で、情報データが乱れなどの品質劣化を起こす原因箇所を瞬時に見つけ出す技術を開発。(15面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 19:57| 静岡 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 通信インフラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
規制が厳しくなるのは某通信事業者からの圧力でしょうか?
Posted by kossy at 2006年06月03日 12:00
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