2006年05月12日
ウィニー対策に効果的なソフト
ひところ情報漏洩問題の原因として話題になったファイル交換ソフトの「ウィニー」。実際はウィニー自身の問題ではなく、ウィニーを悪用するコンピュータウイルスがその原因でした。
また問題を大きくしたのは、情報の安全管理やインターネットを利用する上での安全知識の不足があったように感じました。そこで緊急避難的にとられた処置は、技術立国の日本とは思えない「ウィニーを使用するな」でした。
たとえネットを利用する上で知っておくべき正しい知識を身につけていなくても、「ウィニー問題」を監視し、ウイルスであれば削除してくれる画期的なソフトウェアが開発されたようです。
記事(日本経済新聞(2006.5.12)15面)には
東京理科大学の溝口教授が設立したベンチャー企業ウィズダムテックは、人間のような免疫システムを持たせたソフトを開発、6月にインターネット上で無料公開する。
ファイル交換ソフト「ウィニー」などを介して広がるウィルスなどの対策に効果的だという。
今回開発したソフトはプログラムの動作が異常と判断されれば、新種のウィルスでも自動で消去できる。コンピュータ上で動いている様々なプログラムを、50ー200個の人工知能ソフトが常時監視する。あらかじめウイルスによくある動きを登録しておけば、不審なプログラムを見つけ削除する。
ネットにつながっていない状態で実験したところウィニーを通して本人が公開するつもりのないファイルを勝手に公開するウイルスを検知、削除できた。
公開するホームページは、
http://www.wisdomtex.com/
従来は新種のウイルスが発見されると、中身を分析し対策ソフトをつくる。発見から対策までに一定の期間が必要で、その間にウイルスに感染する可能性があった。新ソフトは対策ソフトがなくても対応できるという。
とある。
新聞記事ではそれほど大きな記事として扱われていませんでしたが、私は画期的な技術ではないかと思います。
この技術について6月に岩波書店から「免疫を持つコンピュータ」という本が出版されるそうで、詳しい仕組みについてはこの本を読む必要がありそうです。
ただ、あたかもコンピュータ自身が学習するかのように、新種のウイルスによる異常動作をも察知し、自動で対処してくれるのですから本当に凄いことですよね。
もしかしたら、ウイルス対策ソフト用の日々の更新作業から解放されることになるかもしれないですよね。おまけにこのように優れたソフトが無料で利用できるのですから企業や団体には、とっても嬉しい話といえます。
このような形でウイルスを無力化するソフトが完成すれば、ウイルスを作成する人間からみると、それを作る意味が無くなるので、ウイルスそのものが無くなるかも知れないですね。早くそういう時代がきて欲しいですね。
そしてウイルス対策のつぎに、迷惑メールをネット上から閉め出す対策を考えて欲しいものだと願わずにはいられません。
本日のその他の記事
・携帯電話価格に選択制、総務省が検討。(1面)
・[消費をつかむ]300兆円の気まぐれ:値頃の異変、人気商品は安くなる。(1面)
・米グーグル、検索拡充。テーマ毎のサイト登録や検索結果の一部が保存できるなど、新たに4機能を提供しライバルを引き離しに。(11面)
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・NEC、究極の暗号通信といわれる量子暗号通信を安全に実用化するための技術を開発。(15面)
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・警視庁、道路の通行状況リアルタイムで把握しカーナビを利用しドライバーに事故注意報。今年中にもモデル事業を始める。(39面)
などがあった。
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