2006年04月16日

仮想化ソフトの主導権争い・各社、無償で浸透狙う


 2006.4.16日本経済新聞朝刊には「日中韓ソフト合弁会社、アジア版リナックス開発」という記事が5面にありました。欧米主導でリナックスが開発されているため漢字やハングル文字を利用するアジアでは使いにくいことがその背景にあるようです。

 もう一つ大事なポイントは、パソコンやサーバーのOSとして圧倒的シェアを持っているマイクロソフトへの危機感から、市民参加型でソース公開型、いわゆるオープンソースのリナックスの普及が徐々に広がりを見せていることも、このような日中韓で協力して取り組む開発を後押ししているといえます。

 この記事に関連して少し調べていたら、少し古いですが4月6日の日経産業新聞に「仮想化ソフトの主導権争い・各社、無償で浸透狙う」という記事があったようです。

記事の要約
http://it.nikkei.co.jp/business/news/busi_system.aspx?i=2006040507308ad
によると

コンピューター1台で複数の基本ソフト(OS)を同時に動かす「仮想化ソフト」の主導権争いが激化している。米マイクロソフトは有償で売ってきた自社製品の無償提供を始めた。最大手の米ヴイエムウェアも自社製品の設定情報を他のソフト会社に公開した。オープンソースソフト(OSS)「Xen(ゼン)」の開発会社も新構想を発表。各社とも無償戦略で自社製品の浸透を狙う。


 米ボストンで今月初めに開催されたリナックス関連のイベントで各社が新戦略を相次ぎ打ち出した。米インテルや米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は自社製CPU(中央演算処理装置)に仮想化支援機能の標準搭載を決めており、仮想化ソフトは来年以降、急速な普及が見込まれる。このため各社とも本格普及を前に主導権確保を狙う。

 日本での新戦略も相次ぐ。マイクロソフト日本法人は仮想化ソフト「Virtual Server2005 R2」を同社のウェブサイトなどで無償配布する。機能は4万円前後で販売していた製品版と全く同じだ。

 マイクロソフトは2007年の出荷を目指して開発中の次期サーバー用OS「ロングホーン」(開発コード名)に仮想化ソフトを標準装備する計画。これに先立って仮想化ソフトを無償公開し、利用者を囲い込む。


とありました。


 ここにきてオープンソースによる開発が、IT企業の重要な戦略になってきているように見えます。
 基本的にオープンソースの製品は無償となります。ただマイクロソフトは4万円前後で販売していた製品としての仮想化ソフトを無償で提供するようですがソースまで公開するかは判りません。

 なぜ、無償でこのようなソフトを提供するのでしょう。何で利益を得るのでしょう。

これらの記事の狙いは、マイクロソフトはウィンドウズ上で他のOSで動くソフトも動かしたいということですし、マイクロソフト以外は、ウィンドウズ上で動くソフトを他のOS環境でも動くようにしたいということと思われます。

さらに考えると最初の記事のリナックスも後の記事の仮想化ソフトもいってみれば、プラットホーム的なソフト(つまり、業務ソフトやexcelなどを動かすために必要なソフト)といえます。
そこでハードウェアの進化、利用方法の変化に対応すす部分は多くの人々の知恵を結集するオープンソース方式のソフトに依存し、それぞれのITベンダーは利用者が直接利用する業務ソフトにその経営資源を集中することを狙っているような気がします。
 つまり、利用者から見れば利用者自身が考える仕事が安く正確にしかも簡単に行うことができれば、その仕組みや中身にはこだわらないような気がします。
そしてどの機械でも同じ業務ソフトが使えた方が、いまのように異なる機械毎に業務ソフトを購入する必要があることを考えると、便利になることは間違いがないでしょう。

 梅田氏の「ウェブ進化論」では、業務システムすらもオープンソースになっていくような感じで書かれていますが、まずプラットホーム型のソフトでオープンソース化が進み出してきたといえそうです。

注:本日はネット社会に関する記事がなかったので、少し前の話題を取り上げました。


posted by ネット社会の水先案内人 at 19:56| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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