2006年03月21日

日立、座る席決めない「フリーアドレス制」を導入

 社内の情報インフラが整備されてきたことで、紙の書類がなくなるペーパレス化が進んできたこともあり座席を特に固定しないオフィス形態が大企業でも現実になってきたようだ。

記事(日本経済新聞(2006.3.21)1面)には

 日立製作所は4月以降、固定座席を持たず好きな場所に座って仕事をする「フリーアドレス制」を本格的に導入する。情報・通信グループの1万5千人を対象に順次実施。他の事業部での導入も検討する。
社員が自由に移動して、組織の壁を越えた仕事をしやすくする。1万人以上の規模でフリーアドレス制を導入する企業は日立が初めて。オフィス経費も削減する。


 担当者は出社すると仕事の内容に応じて、適当な席に座る。営業や開発などの組織を超え、プロジェクトごとに集まりやすい。社員一人一人に電話番号を割り当て、毎日机の電話に設定する。業務用のノートパソコンは専用ロッカーに入れて持ち歩く。

 情報・通信グループの技術職、営業職、スタッフ職など、生産部門以外の社員を対象に導入する。オフィス移転や改築の機をとらえて、数年で順次移行する。約3万人のホワイトカラーがいる日立全社への適用も視野に入れる。

 これまでフリーアドレス制を導入するのは外資系の中小事業所が中心で、日本IBMの5千人規模が最大だった。日立の採用により、フリーアドレス制が日本の大手企業の間に広がる可能性も出てきた。

 社内の書類の全面的な電子化を進めたことで、大規模なフリーアドレス導入が可能になった。書類は社内の共有サーバーに電子データとして保存、どの席に座っても取り出せる。社員はプロジェクトごとに座席を移動し、仕事を効率化する。

 昨年から1500人規模で実験したところ、報告や連絡がスムーズにできるようになる効果があった。


とある。


 生産性の極めて高いオフィスと忙しそうに見えるが業績がそれほどでもない会社のオフィスとを見比べてみると、机の上の整理整頓がきちんとできていてオフィスが整然としているオフィスで仕事をしている会社の方が業績も優れているように思う。

 座席を固定すると、ややもすると私物が机の上にあったり、書類が雑然と置かれていたり、月のズレた卓上カレンダーが置かれたりしがちになる。座席をフリーアドレスにすると机の上に何かを置いておくということができなくなる。つまり机を常にきちんと整理する必要があるということになる。

 書類は、きちんとキャビネに片付けることになるし、紙にする必要のないものは電子ファイルとしてサーバーの決められたところに格納するようになる。おまけにパソコンも共有にすれば、すべての情報がサーバーに保管されるようになる。

 情報セキュリティの面から見ても自然と安全になる環境ができることとなるだろう。
このように情報が常に整理整頓された状態になることで、業務の効率化や連絡がスムーズになるのだろう。またプロジェクトなど部門横断的な仕事においては、メンバーが常に一つの場所で仕事ができるので、情報伝達やプロジェクト状況などを共有しやすいという効果もあるだろう。

 フリーアドレス制は、IT時代では意外に理にかなったワークスタイルなのかもしれない。


本日のその他の記事
・政府の規制改革・民間開放推進会議、現在分かれている通信・放送の規制を共通に。(2面)
・携帯機器向けデジタル放送、カーナビ各社がワンセグ対応に急ぐ。(11面)
・日本IBM、会社のパソコンを社外で使ってもウィニーを検知できるサービスを始めた。(11面)
・ライブドアとUSEN、来月中旬をメドに提携策の第1弾をまとめる。(11面)
・次世代DVD機、東芝が国内で今月末に9万円台で発売へ。(13面)
・インターネット広告のセプテーニ、成果報酬型ネット広告の手法を、雑誌やチラシなどの紙媒体でも利用可能に。(15面)
・システム開発のサンストリーム、インターネットで高画質ハイビジョン映像をストリーミング配信するソフトを発売。(15面)
・ソフト開発のイーディーコントライブ、ウィニーがインストールされたパソコンでは文書ファイルなどが閲覧できないようにする暗号化ソフトを来月中旬に発売。(15面)
・IRのコンサルティング会社のアレックス・ネット、人材派遣会社と組み、IR担当者の派遣事業に参入。(15面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 21:27| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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