2006年03月13日

消費者の本音、ブログから収集


 総務省の調査ではブログ利用者は昨年9月末に473万人とあったように、簡単に誰もが情報発信できるツールとしてブログは定着しつつあるように思う。
最近では、個人が自由に情報を発信するツールとしてだけではなく、企業が情報提供手段や広告、消費者とのコミュニケーションなどのツールとしても利用されるようになってきている。

 このようなブログや掲示板といったネット上の書き込み情報を分析し、ビジネスに役立てるサービスが誕生し始めたようだ。

記事(日本経済新聞(2006.3.13)11面)には

 ネットの書き込みには好き嫌いを含めて、消費者の本音の評価があふれる。「口コミ」を素早く集められる新しいマーケティング手法として注目を集めそうだ。
 化粧品口コミサイト「アットコスメ」には、化粧品の口コミ情報が350万件登録されている。
 消費者は他人の書き込みを参考にしながら商品を購入し、自分でも感想を書き込む。メーカーにとっては商品開発の「ヒント」の宝庫だが、膨大な生の情報を収集するのは至難の業だ。
 アットコスメを運営するアイスタイルは、書き込み情報を分析、メーカーに提供するサービスを開始した。ある中堅化粧品メーカーは、20代−30代前半の女性は口紅に関する書き込みに「発色」「明るさ」「自然」といったキーワードが多いことに着目、商品開発に役立てた。

 インターネット専属専業大手のニフティは4月から、ブログを網羅的に調べ分析する企業向けのサービスを始める。膨大なネット上のほぼ全部ログの書き込みを分析。新製品のCMやキャンペーンがネット上でどのように受け止められ、書き込み数がどう増減したかなどを調べる。
 特定の企業や製品に対する印象を分析したり、書き込みが好意的か批判的かなどを分析するソフトウェアを開発した。キャンペーン効果の測定ができるという。競合製品との比較や、口コミ情報の広がりが分かるようになる。

 システム構築のシーエーシーは1月末から「ブログクチコミサーチ」の試験提供を開始した。毎日自動収集するブログ記事をもとに、新製品など特定のキーワードの出現件数や、どんな言葉と一緒に書かれたかを分析できる。現在2千万近い記事を網羅しており、今後有料サービスを目指す。

 アンケート郵送や個別面接などで情報を集める従来の手法に比べると、ブログの情報分析の強みは、早さと低コストである点。本音が出やすい点もポイントだ。デジタル製品など商品の開発サイクルが短い分野で、ブログの良さを生かせるケースが多そうだ。

 一方でブログ情報は大半が匿名での発言だ。責任のある情報ばかりとはいえず、発言者がどのような人なのかを分析することも難しい。利用者がネットを比較的自由に使いこなす層に限られる点にも課題がある。

 個人が簡単に情報を発信できるツールとして本格的な普及期に入ったブログ。企業もその威力に注目し、うまく生かす道を探り始めている。


とある。

 ブログの記事は通常RSS(記事の更新情報を要約して知らせる)という仕組みに対応しているので、RSSリーダーというツールを使うことで、気になるキーワードを含む新着記事を常に読むといった芸当が、いとも簡単に誰でもできるようになった。
 参考:RSS http://ja.wikipedia.org/wiki/RSS

 このような仕組みを応用して、口コミ情報の分析などマーケティングに役立てるということだろう。確かにコストをあまり掛けずに実施できるので今後普及するだろう。
数多くのブログ記事から、どういう視点で分析し、その結果から何を読むかが重要だと思われるので、その面での感性を磨く努力がますます必要になりそうだ。

 ただ注意が必要なのは個人などが書いた記事を元にその商品の購入サイトに誘導した場合いくばくかの報酬が貰えるアフリエイトという仕組みで、サイドビジネスを主にしているブロガーの存在だ。
今後ブロガーの増加とともに、記事内容のばらつきが多くなっていくと思われる。
 ネット上の情報を頭から信じるのではなく、良い情報と悪い情報を嗅ぎ分ける目を日頃から養う必要がありそうだ。


本日のその他の記事
・シチズン、文字盤・針・・・・1万通り、セミオーダー30万円台高級腕時計を展開。(9面)
・ヤフー、他社のネット媒体と組んで複数サイトへ広告を一斉配信。(9面)
・エイベックス、中国へ進出。歌手発掘からネットでの音楽配信まで。(11面)
・ブログサービスのメタキャスト、ソニーの録画専用機の利用者向けに、過去3週間の地上波放送の全番組を簡単に検索・視聴できるサービスを始める。(11面)
・ITベンチャーのサスライト、携帯音楽プレーヤをパソコンに接続するだけで、利用者独自のメールを読み書きできる技術「SASTIK LIMO」を開発した。(11面)
・テレビ新広島、個人向けに携帯電話用の動画作成サービスを始めた。(11面)
・データ保管サービスのオンボード、写真家の写真と出版社や電子媒体などに仲介するサイトを開設。(11面)
・社員がブログで会社の愚痴などを書き込んだら上司からクレーム。原則誰でもアクセス可能なウェブ上に公開した内容は、出版物などによる公表と同等な扱いを受ける可能性があるので注意が必要。(16面)
・産業技術研究所、三菱樹脂、アルプス電気などの研究チームはフルカラーの曲げられる電子ペーパーを開発。(19面)
・機密文書保管サービスのセキュリティリサイクル研究所(SRI、新潟)は日本版SOX法に対応した財務書類の管理サービスを始める。(26面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 18:26| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネットビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。