2006年03月10日

ICタグ、商品の在庫や履歴管理だけじゃない


 ICタグの利用実験が進んでいるようだ。
このブログでも、ヨドバシカメラ(9/6)、東京シャツ(9/8)、医療現場(9/26)、子供の交通事故対策(11/18)、レジでの一括会計(12/21)、原発での保守(1/20)、商品入荷管理(2/2)、欲しい商品どこに(2/7)、出版・音楽CD(2/14)などを取り上げてきた。

 ICタグは言ってみれば、モノとヒトのコミュニケーションやモノとモノのコミュニケーションを可能にすることになる。このような世界は今までになかった世界だけに、どう使えるかがまだはっきりしていない。そこで、このような様々な実験が行われているといえる。

 また、新しい試みが行われているようだ。

記事(日本経済新聞(2006.3.10)12面)には

 小売業者や卸業者が商品管理でICタグ(荷札)の活用を始めた。青山商事と卸大手の日本アクセスはそれぞれ、輸送時のスーツと清酒の品質管理にICタグを使う実験を開始。レンタルウェディングドレスのアクア・グラツィエは商品の使用状況を把握し始めた。商品の在庫や生産履歴(トレーサビリティー)管理向けに始まったICタグの利用方法が多様化してきた。


 青山商事は、中国の委託工場で生産したスーツを東京の店舗まで輸送しているが、輸送中にシワができると、店舗でアイロンを使って直していた。輸送途中の温度や湿度をICタグに記録することでシワの発生を妨げるような物流の改善策をとる。

 日本アクセスは酒造メーカーやトラックメーカー、マルエツなどと共同でICタグを利用した清酒の冷蔵(チルド)輸送実験を始める。チルド輸送が必要な生酒の温度を5秒ごとにICタグを使って蓄積。そのデータを立川のマルエツの店舗で消費者が確認できるようにする。

 アクア・グラツィエは全13店でドレスや着物約4千着にICタグを付け、クリーニングや貸し出しの回数、挙式のスケジュールなど、商品の状況と所在を店頭端末で確認できる。

 東京シャツは丸紅と組み、八重洲店でUHF帯の電波を利用したICタグの実験に乗り出した。UHF帯のICタグは通信距離が最大66メートルと長いのが特徴。商品が重なった状態でも読み取りが可能で、入荷時の検品作業や棚卸し作業の効率化が図れるという。

 野村総研のまとめではICタグと関連機器の市場規模は2005年度で約275億円。09年度には1千億円を超えるとみている。


とある。

 ICタグの利用のされ方が高度になってきているような印象を受ける。
青山のように輸送上の問題を防ぐための原因解析用データの収集に利用したり、日本アクセスでは、冷酒の輸送環境を消費者に知らせることで、商品の価値を高める試みだ。

 貸衣装のきめ細かい管理、商品の一括読み込みなどの実験も進むようだ。

ICタグを付けることで、一つ一つのモノが情報を持つことができるようになるので、今まで思いもしなかった管理が可能になるようだ。

 このような実験事例に関心を持ち、これまでにない応用分野を創り出すことが、他社との差別化や顧客サービスの強化につながるのではないだろうか。


本日のその他の記事
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・イーバンク銀でネット銀で初めて毎月振込が可能に、自動振込サービスの機能を拡充。(7面)
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・マイクロソフト・東大、データ送信実験で毎秒約8ギガの世界最高記録を達成。(15面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 23:34| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ICタグ(RFID) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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