2006年03月05日

ソフトバンク、ボーダフォン日本法人を約2兆円で買収

 携帯電話市場が一段と騒がしくなってきたようだ。
今秋にはいよいよ番号ポータビリティが始まり、携帯会社を変更することが容易になるということだ。
更に、ソフトバンクはじめ携帯電話市場への新規参入してくる企業もある。
このことが、料金体系だけでなく携帯向けのクレジット機能の強化やワンセグへの対応などと次々と各社からいろいろなアナウンスが続いている背景でもある。

 新規参入を予定していたソフトバンクがボーダフォンの日本法人を買収するようだ。

記事(日本経済新聞(2006.3.5)1面)には

 ソフトバンクは英ボーダフォンから国内携帯電話3位のボーダフォン日本法人の全株式を取得することで大筋合意した。買収額は1兆7千億−2兆円の見込み。両社はさらに携帯電話を使った動画配信サービスなどで業務提携する。
ソフトバンクは買収で総合通信会社としての基盤を固める一方、グループ企業のヤフーを含めボーダフォングループと技術を相互供与。海外での通信サービスの足がかりを築く。
 ソフトバンクは2月末までに英ボーダフォンに買収を提案。4日までに受け入れの回答を得た。週明けにもデューデリジェンス(資産査定)を始め、買収額の最終交渉に入る。

英ボーダフォンの日本法人株の全保有分をソフトバンクが買い取る方向で3月末までに最終合意を目指す。実現すれば日本企業による買収としては過去最大となる。

 ソフトバンクは、昨年、携帯電話事業への参入計画を打ち出したが、基地局などのインフラ整備には巨額の資金と1年半近い期間が必要。

ボーダフォン買収で約1500万人の顧客基盤を獲得し、最大手のNTTドコモ、KDDI(au)に対抗できる体制を一気に整える。

 業務提携ではソフトバンクが持つネット配信技術や課金システム、ネット広告で収入を得る際のビジネスモデルといったノウハウをボーダフォンに提供する。提携には米ヤフーも参加。ヤフーのサイトを通じてコンテンツ配信するなどの共同サービスを検討する。


とある。

 冒頭にも書いたが、電話番号のポータビリティは携帯市場に大きな変化をもたらすことだろう。現状日本市場で業界3位のボーダフォンは、今が一番の売り時と考えたかもしれない。一方ソフトバンクは、携帯市場への新規参入の認可を得たものの、どこでも通話できるようなサービスレベルを維持しようとすると中継局の設置など膨大な初期投資を必要とすることになる。

 そこで、ボーダフォンの中継局と顧客を引きつ出るという意味で、今回の買収はソフトバンクにとっていい買い物かもしれない。そしてソフトバンクの動画配信などデータ通信分野でのノウハウが差別化要素になるかもしれない。
しかし、それにしても大きなリスクのある携帯電話市場にソフトバンクは何故進出したいのだろうか。

 私なりの推測では、いづれ携帯電話網がデータ通信と同じ無線のIP網になる可能性がある。このときソフトバンクにはデータ通信で築いてきた多くのノウハウやソフト資産があるので、有利な戦いができる可能性がないとは言えない。もしかしたら、ここを狙っているのかもしれない。

 携帯電話事業者にとっては熾烈な生き残りのための戦いが当分続くことになるだろう。
いずれにしても携帯電話市場からは当分目が離せないようだ。


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posted by ネット社会の水先案内人 at 18:27| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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