2006年02月24日

世界情報通信サミット:個人の能力発揮へ企業が環境整備を。

 今朝は、荒川静香選手の金メダルで大変な盛り上がりでしたね。今回のオリンピックはメダルがなかったので、余計価値あるメダルとなったようです。荒川選手の今までの努力が実ったということなのでしょう。心から祝福したいと思います。

 さて、今日(24日)は日本経済新聞社の主催で23日行われた「世界情報通信サミット2006」の記事を取り上げます。情報技術の進歩に併せた組織改革や人材育成を進めることの必要性について議論されたようです。

記事(日本経済新聞(2006.2.24)1面)には

 情報通信分野の将来像を探る「世界情報通信サミット2006」が23日、東京国際フォーラムで開催された。IT技術の進歩で新しい形の在宅勤務が欧米で広がっている現状などを議論。「個人の能力を最大限に引き出すためにも、企業も技術の進展に併せて組織改革や人材育成を進めなければならない」との認識で一致した。
 サミットのテーマは、「デジタル・ワークモデル」。経営者や有識者らによる基調講演やパネル討論で、ネット技術を使った新しい勤務形態や経営管理の手法について討議した。
 新たな勤務形態としては、ネットを活用した在宅勤務「テレワーク」や、個人が自由な席で仕事できるフリーデスク制が例に挙がった。基調講演ではクリストファー・ブランド英BTグループ会長が「英国では4社に1社がテレワークを導入している」と紹介。

小野寺KDDI社長は「労働人口が減少し、日本もテレワークの労働環境整備を進める必要がある」と指摘、政府だけでなく企業も個人も不安なく在宅勤務できる体制づくりを急ぐべきだととの認識を示した。

 フリーデスクなどの新しいオフィス携帯については、NTTデータの山下徹副社長が「会社の組織を保ちつつも個人を尊重することが大切」と語り、従業員の管理と自由度を持たせることの調和の重要性を指摘した。

早稲田大学大学院の平野雅章教授は「企業本来の組織力がなければIT化によるメリットの享受は難しい」と経営側の積極的な取り組みを促した。


とある。

 ネットワークの進展が、企業のビジネススタイルそのものを変化させるだけでなく、その企業に働く人々の仕事のスタイルをも変えていくようだ。

 ネットワークの持つ、空間や時間を越えてコミュニケーションできる機能がそうさせるのだろう。そしてこのことは、今までと全く違った就労のパターンを生み出すだろう。

 この記事から考えついた極端な例を示すと、ある人の専門的な知識を生かすような仕事の仕方が生まれるのではないだろうか。つまり、現在社員はある組織に所属して仕事をしているが、必要な専門知識を持っている人をその知識が必要とするときだけその人を活用する。言い換えると組織に人が属するのではなく、仕事に人が付いていているといった関係になるので、その人は複数の組織に対して専門知識や技術を生かすことができるだろう。ネットワークで仕事の依頼を受け、ネットワークで成果を届けることでこのような仕事の仕方ができるはずだ。

こうすればきぎょうは専門知識を必要とするときだけその人を雇う形になり、無駄がない。また仕事をする人から見ると、専門領域に特化して仕事を行うことになるので、一層専門性を強化できる。

 このように、テレワークは単に時間や空間を越えた働き方を提供するだけでなく、仕事の仕方そのものや、組織と人の係わりをも変える可能性があるだろう。

今までの慣習に捉われることなく発想することで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があるのではないだろうか。


本日のその他の記事
・情報通信分野の将来像を探る「世界情報通信サミット2006」が開催。(1面他)
・投資信託「販売手数料ゼロ」拡大。ネット専業証券中心に。(7面)
・ヤフー・あおぞら銀が進めてきた「ネット銀」、あおぞら銀の意思決定遅く白紙に。(7面)
・「日経テレコン21」の携帯電話向けサービスを充実。(12面)
・日本IBMの2005年12月期メインフレームの落ち込みで減収減益。(13面)
・東京理科大、緑内障診断ソフトウェアを専門医と開発した。(15面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 21:16| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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