2006年02月21日

医師に美術品をネットで販売。

 現在のように成熟市場においては、顧客の好みが多様化しているため不特定の人々を対象にビジネスを展開するのが難しくなってきている。

そこで、顧客や市場をセグメント化(市場の顧客層や提供価値をある程度限定)し、その市場に合ったビジネス・スタイルにすることが重要といわれている。

実際、ここ数年業績を伸ばし続けている企業は、ある種のこだわりを持ちながら、ターゲット市場に集中し、強みをより強くしているように見える。

このような考えを実践する記事があった。

記事(日本経済新聞(2006.2.21)17面)には

 新事業育成のエムアウトは医師向け情報サイトのソネット・エムスリーと組み、3月から医師向けの版画、写真などの現代アートのネット販売を始める。

エムスリーは約12万人の医師会員向けに、一休と組んで高級宿泊施設情報を提供するなどしており、購買力のある顧客層へのサービスを多様化する。


 エムスリーが運営する医師などの医療関係者限定サイト内にエムアウトが手掛ける「アットギャラリー・タグボート」の支店を設ける。ネット上にアーティスト名や制作年、サイズ、価格などを明示して注文を受け、返品制度も設けている。

 展示点数は約800点で1万円以下から300万円程度まで、医師が診療所に飾ったり、個人的に楽しんだりするニーズを見込む。エムアウトは利用実績に応じてエムスリーに手数料を支払う。

 エムアウトはミスミの社長を務めた田口氏が2002年に設立。金型部品のカタログ通販の経験を生かし、アート流通などに乗り出している。


とある。

 この例では、医師という高額所得者層をターゲットとし、医師にとっての手助けとなるような形でポータルサイトを充実することで、サービス性の向上を図っている。

今回は絵画などだが、医師ということでターゲットが明確であることから、他にも提供するサービスが次々と加わりそうな気がする。

そして多様なサービスが加われば加わるほど医師にとって、なくてはならないサイトの一つになるのではないだろうか。

このように地域で商売すると市場規模が小さいマーケットでも、ネットを活用し広域を対象にすると、市場規模はビジネスが成立する規模になるといえる。

自社の強みや特長が生かせる市場を明確にすることが重要なのかもしれない。
自分の得意な領域で他社に負けないオンリーワン企業になることが高収益企業への条件かもしれない。


本日のその他の記事
・主要ネット企業各社の10−12月期、2ケタ増収。電子商取引、広告収入が好調。(3面)
・経団連、映画やテレビ番組などの著作権交渉を支援。年内に権利者検索ポータルを開設。(5面)
・ネット証券株取引急増。システム増強急ぐ。(7面)
・サイボウズ、携帯電話事業に参入。(11面)
・医療機器商社のエーゼットなど、停電時も使える電子カルテ販売。(15面)
・携帯での通販のゼイヴェル、携帯通販と連動したイベントを本格展開。(17面)
・ネクストは運営する不動産情報サイトで、物件のパノラマ画像を掲載。(17面)
・インディーズ音楽流通のダイキサウンドは中高年層向けの音楽CDなどの通販事業を始める。(17面)
などがあった。



posted by ネット社会の水先案内人 at 23:46| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネットビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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