2005年12月17日

ヤフーがハリウッド映画のネット配信サービス。

 ネットによる映像配信が放送業界の意思に係わらず徐々に本格化している。
日本でもこの春にUSENが始めた無料の映像コンテンツ配信サイトのGyao会員がわずか8ヶ月で500万人を突破、来年8月には1000万人という目標が現実味を帯びてきた(日経ビジネス12.19号より)、とあるように利用者が確実に増加しだしている。また、「ワンセグ」での携帯電話への地上波デジタル放送も来春にはスタートするなど、携帯電話への映像配信も方式やサービスが入り乱れている。

 このような流れの中ヤフーが映画配信をパソコン向けにインターネットで配信を始めるとのことだ。今日はこの記事を取り上げたい。

記事(日本経済新聞(2005.12.17)11面)には

 ポータルサイト最大手のヤフーは月内に、米ハリウッド映画のパソコン向けインターネット配信サービスを始める。当初は劇場公開とDVD発売が済んだワーナーブラザーズの近作を用意。映画製作大手は劇場、DVDに次ぐ第3の収入源としてネット配信に意欲的。ヤフーが各社と組むことで、近作有力洋画のネット配信の普及が進みそうだ。

 サービス名は「ヤフー・ムービーズ」で、利用者が作品を選び料金を払うと一定期間その作品を何回でも見られるようにする。配信方式はストリーミング方式で見終わった後に顧客のパソコンにはデータが残らない。

 ヤフーやその他のネットサービスでも映画の配信を手掛けていたが、今回のように公開から余り時間の経過していない有力作品は珍しかった。

 映画制作会社は数年前から共同出資で配信サイトを運営していたが、使い勝手が悪く知名度も低くく人気もなかった。

 最近では、シネマナウジャパン(東京・渋谷)が6日から視聴期間限定のダウンロード方式でワーナー作品の配信サービスを開始するなど、他の映画製作大手もパソコン向け配信サービスへの作品提供を始めている。


とある。

 消費者の期待に応えようとすると、公開時期が最近である、公開時話題になったあるいは人気のあった作品を配信することにならざるをえないだろう。ヤフーが今回始める劇場映画の配信サービスは、このような消費者の期待に応えたものといえるだろう。そして一度新しい作品を見るようになると、もう後には戻れないだろう。

 こうなるとレンタルビデオやテレビでの映画放映などに当然大きな影響が出てくるだろう。対抗策としてどのようなビジネスモデルが生まれるかあるいはどのように変化するのか、興味がある。

 このサービスの利用者が増えてくると映画だけに限らず、他の映像コンテンツについても質や鮮度が求められてくると思われるので、放送業界との関係がどうなっていくのかが面白い。さらにブロードバンド通信技術や配信技術、著作権対応技術などの技術革新も方向性を左右する影響を示すかもしれない。

 先がどうなるか誰も正確には予測できないが、確実に通信と放送の融合はその範囲を徐々に広げるという形で既に始まっていると見てよいだろう。


本日のその他の記事
・[顔なき社会:上]広がる匿名、地域力に影(薄れて弱くなる)。(1面)
  個人情報保護法への過度な反応が社会に影響を及ぼし始めている。
・カブドットコム証券はiPod向けにネット取引の解説や市況情報を動画で無料提供。(4面)
・TBSの井上社長、NHKの経営見直しに反対、また楽天とは業務提携内容の話し合いを行う。(9面)
・日産自動車、ネットで車検・修理の予約ができるシステムを全国販売店に導入。(11面)
・神奈川工科大学、携帯電話を学生証に、また教室の入室・出席記録、学食などの決済にも利用。(38面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 18:18| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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