2005年08月05日

三菱東京・UFJ、銀行合併を延期。(1,7面)

 昨日「電子債権市場」に関する記事を取り上げたが、本日も産構審報告として「電子債券市場」に関する記事があった。今後の動きに注意が必要な段階といえるだろう。
  電子債券市場:  http://www.jiten.com/dicmi/docs/k19/19654.htm


さて本日、システム統合のテスト状況が合併のスケジュールに影響を及ぼしたという
記事を取り上げる。

記事(日本経済新聞(2005.8.5))には

 三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスは4日。10月1日に予定していた東京三菱銀行とUFJ銀行の合併を来年1月以降に延期する方針を決めた。

記入帳の指摘を受け、合併に伴うコンピュータシステム統合のトラブルを避けるためにはより綿密に準備を進める必要があると判断した。

持ち株会社と傘下の信託銀行、証券会社は予定通り10月に合併する。

両行は異なるコンピュータシステムを使っている。10月1日の合併時に既存のシステムを接続し、2007年にはシステムを完全統合する計画だった。

これまでシステム統合の準備作業を進めてきたが、7月下旬に金融庁から合併に伴うシステム障害回避には準備が不十分などと指摘された。

内部で検討した結果、万全を期すにはテストを続けるのが望ましいと判断した。


とある。


 コンピュータシステムが企業の業務基盤となっていることをこの記事は示している。

システムに問題が発生したら銀行の業務は人手では対応できないようになってしまっているといえる。

それ故、企業合併とそれに伴う業務変更、それにシステム統合による操作変更と十分な準備をしていても難しい状況が合併初日に集中することとなるので、余計にリスクが高まることになる。

これまでの銀行合併でのシステムトラブルから金融庁も監督責任を云々されると困るので、尚のこと厳しい指摘をせざるを得なかったのだろう。

当然、システム統合を進めている技術者達は想定できるケースを全て洗い出しテスト、検証しているだろうが、銀行のシステムの規模は桁外れに大きいのでまったく問題をなくすことは非常に難しい作業といえる。

コンピュータを知らない人から見ると不思議かもしれないが、緻密に整合が取れないとまったく機能しないのがシステムといえる。
従って隈なく網羅的に確認する以外に、その正当性を確認できないことになる。
大変精神的にも厳しい仕事といえるだろう。

この記事から学ぶとすれば、今後ますますコンピュータシステムは企業の業務基盤としてなくてはならないものになっているので、コンピュータシステムの更新、導入時は経営課題として対処する必要があるといえるのではないだろうか。

また別の見方ををすると、このようなリスクを少しでも軽減するためには業界を超えた標準化が重要といえるだろう。
現実には、似たような機能が「異なった方式やデータ形式」で行われている。
利害が絡み難しい問題だが「一つの方式やデータ形式」に標準化していくことが、リスクの軽減に役立つような気がする。




本日のその他の記事
・企業財務の高度化促す。産構審報告書「電子債権市場」を創設。(5面)
・総務省、2004年度、音声での通信1割減少。(5面)
・総務省、ドコモ行政指導。情報流出問題で。(5面)
・金融庁、行政処分事例、ネットで公表。(7面)
・イーバンク銀、「スパイウゥア」などの不正対策強化。(7面)
・りそなグループ、コールセンター島根で業務開始。(7面)
・コンテンツ無料公開。AOLが事業見直し。ポータルサイト開設。(9面)
・Jポップ配信の充実課題。アップル、100万曲で日本開始。(11面)
・フジテレビ、ネット活用。楽天と連携番組。(11面)
・日本ビクター、リアプロTV、フルハイビジョン対応。(12面)
・ヤフー、将棋連盟と提携。谷川9段がネットで指南。(12面)
・NEC、手のひらに載るサーバー。災害地などから映像配信。(13面)
・日本レジストリサービス、ネット詐欺防止、企業に直接注意。(13面)
・ネット検索、関連情報も表示。三菱電機と東大、キーワード入力で。(15面)
・[未来技術を読む]「無線ICタグ」革命進む。(15面)
・社内資料統合、富士通が新技術。(15面)
・ヤフー、衣料雑貨通販サイト。ゼイヴェルと提携。(31面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:37| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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