2005年07月12日

日テレ、番組ネット配信。(1面、3面)

記事には、
日本テレビ放送網は十月からインターネットで自社番組を有料配信する。
ネット上に会員制のホームページ「第2日本テレビ」(仮称)を開き、1年以内に1万本以上の番組を用意、百万人以上の視聴者を確保する計画。
放送と通信の融合を見据えてネット上に橋頭堡を築く。
民法大手が番組を本格的にネット配信するのは初めて。
地上波による無料広告放送に依存してきたテレビの事業(ビジネス)モデルに影響を与えそうだ。
とある。

この記事から感じることをあげると、
やはりライブドアとフジTVの騒ぎを思い出す。
このときはライブドアがインターネットネット環境の進展・普及をにらみ、放送コンテンツを自社のビジネス強化に活用することを狙い、諸兄がご存知のM&A騒動になったといえる。
和解という形で決着したあと両社の具体的な提携ビジネスは、フジの取材内容を本社に送信する手段としてライブドアが始める無線ネットを利用し、取材内容の早期収集とライブドアの事業の立ち上げをフジがユーザとして支援するということになった。
 (6月11日の記事  http://netsyakai.seesaa.net/article/4279234.html )

今日の日テレの内容では、日テレ側からネット活用を仕掛けているという点で注目したい。
日テレが所有している放送コンテンツを会員(登録は無料)に有料(1番組100円)で配信するそうだ。
配信用のコンテンツ作りも計画しているようだ。
当然配信したコンテンツが複製(著作権保護の観点で)されないような仕組みを実現するそうだ。
そして、このための資金は広告で調達を考えているようだ。
この事業の企画・運営会社(ビーバット)をNTT東日本などと共同で立ち上げたとのことである。

このようなネット配信を進める理由には、TV放送による広告収入の問題もあるようだ。
DVDなど録画機能が便利になったことにより、CMを飛ばして視聴する消費者が増加し、TVによる広告効果が低下傾向にあることがその背景にありそうだ。

しかし冷静に考えると、ビデオが便利なのは「自分が見たいときに見たい番組を見ることが出来る」ということではないだろうか。
つまり放送は、放送局から同一のコンテンツを同じ時間にいっせいに提供することであり、言ってみれば生産者の論理によるプロダクトアウトのようなものである。
今の消費者は、我侭になり自分の都合に合わせて必要なものを必要なときに欲しいつまりマーケットインを指向している。
このように考えてみると見たいときに見たい番組を見るつまりVOD(Video on Demand)が求められていることになる。
番組の時間割表を見るのではなく、見たいときにホームページ上のコンテンツ一覧から見たい番組を探し転送しながら見るということになる。
プロ野球の結果をニュースで見たいとき、贔屓のチームの勝ったニュースを見るのに体感時間で30分も待たされ、挙句に放送は2分足らず終わることがあるが、このような思いとは早くおさらばしたいものだ。

将来的に放送局の機能は映像コンテンツが豊富に蓄積されたVODサーバーのセンター機能になり、これらコンテンツを視聴者のリクエストに応じ配信することになるのではないだろうか。

それを見越してか、野村総研によると「映像コンテンツのネット配信市場」は昨年度の240億円から09年度には8倍の1890億円規模になると予測している。

私の予想では、映像配信の環境が光ブロードバンドの普及とともに整備されると予想されるので10倍以上になるのではと考える。


本日のその他の記事:
・国際協力銀、光通信網整備に融資。(1面)
・総務省、地域災害や犯罪、携帯で情報伝達。29市町と実験。(5面)
・ネット金融安全性向上を。(5面)
・泉州銀、手のひら・指両方に対応。生体認証ATM。(7面)
・東京メトロが新カード。(7面)
・「第3世代」携帯、NEC、ロシアでインフラ整備事業。(11面)
・日立、プラズマ反撃。価格30%下げ。(11面)
・PHS・無線LAN両用。富士通、携帯新システム。(13面)
・垂直磁気記録方式対応HD、昭和電工が量産(世界初)。(13面)
・JR東日本、au携帯で改札スイスイ。(13面)
・ネクストジャパン、携帯向けに情報配信。インデックスと資本提携。(13面)
・NEC系とモスフード、食材のアレルギー情報、新POSで即座に表示。(15面)
・エキサイト、ゴルフ場予約など展開。(17面)
・携帯で「eラーニング」、IXナレッジ、個人向け。(17面)
・サイバーエージェント、ブランド子供服、ネットで物々交換。(17面)
・タスコシステム、携帯決済のサービス試行。(17面)
・[経済教室]ファイル交換ソフトによる著作権侵害、司法は技術中立性を貫け。(29面)
 この記事は、判決の記事を読んだとき感じた「違和感」の意味を分かりやすく解説してくれている。 
・ベスト電器など、低価格パソコン、共同購入で商品拡充。(33面)
・[文化往来]文化遺産のデジタル化、目録整理が重要。(44面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 22:05| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 放送と通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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