2005年07月07日

ATM預金不正引き出し防止、携帯電話「カギ」代わり。(1面)


高度且つ高価な機械を使わずに知恵を絞った」という点でこの記事を取り上げたい。

記事は
NTTコミュニケーションと東京海上自動火災保険は、ATMからの預金の不正引き出しを防ぐ新システムと保険の金融機関向け販売で提携する。
預金者が自分の携帯電話を通じて一時的にATMのロックを解除し、預金を引き出す仕組み。導入した金融機関は被害補償に備えた保険の保険料を最大5割割り引く。
両社は導入コストの安さを梃子に不正防止対策が遅れている地方銀行や信用金庫に導入を働きかける。
偽造・盗難キャッシュカードによる不正引き出し対策として、大手銀行では生体認証やICカードの導入が進みつつある。
だが規模の小さい金融機関は最低数億円といわれる投資負担が重荷となって対策が遅れている。
新システムの初期導入費用は3千万円−5千満円で、ATMの更新などが必要ないため、投資額が低く抑えられるという。
NTTコムが開発した新システムでは、通常はATMから預金を下ろせない状態になっている。預金者は自分の携帯電話からインターネットで銀行のサイトに接続、パスワードを入力して、出金できる状態に切り替える。一定時間後には再び自動的にロックがかかる。
ロック解除の際は、携帯電話機の機体番号もチェックされる。
このためパスワードが流出しても被害は防ぎやすくなる。

となっている。

なんとすばらしいアイデアだろう。

静脈・指紋などの生体認証やICカードといった機器を利用せずに現状の機器を活用する形で安全性を高めている。
携帯からのパスワード確認、キャッシュカードでの暗証番号確認、更に携帯電話の機体番号確認と3つのカギが一致して初めて預金引き出しができるというシステムが、センター(本部)側のみに新たな設備投資を行うだけ、しかも少しの負担で行えているところがこのアイデアの凄いところだろう。

そしてこのシステムにより顧客、銀行、システム開発のNTTコム、保険会社の4者にそれぞれメリットがあるというのも素晴らしい。

このように一つのシステムだけでセキュリティを高めるだけでなく、他の仕組みと連携させることでセキュリティをより強固にするという考え方は、堅固なセキュリティの仕組みを比較的安価に構築する際に活用できる可能性が高いといえる。

コストを掛けずにセキュリティを高めるこのような仕組みづくりに、知恵を絞るように努力していきたい。

本日のその他の記事:
・ネット侵入手口巧妙に、企業への不正アクセス多発。(3面)
 企業の対応後手に、個別ソフト、防御難しく。
・カード情報流出、駐日米大使に情報提供要請。(7面)
・NECエレ、営業赤字100億円。(11面)
・FOMA向け燃料電池、富士通とドコモ開発。(11面)
・[メディア奔流]顔が見える相手に照準、消費者絞り適正配信。(11面)
・セブンイレブン、期限チェック頻度高め弁当類の廃棄削減。(12面)
・佐川急便、パソコン配送梱包ゴミなし。(12面)
・富士ゼロックス、統合業務システム文書管理一体で提供。(12面)
・繊維各社、薄型TVに照準。「デジタル素材」増産。(13面)
・室内イメージ3Dで確認。日立がマンション業者向けに販売。(13面)
・東芝などがオプトウェアに投資。次々世代光ディスク開発。(13面)
・NTTドコモ、交換機設定ミスで料金を誤請求。(13面)
・中小企業向けIT支援、4社中3社最高益。(14面)
・[液晶下げの重圧・上]テレビ用、プラズマと激戦。(28面)
・DVDプレーヤー、携帯型・使い方多様に。(35面)
・プラティア、ネットシにレアルの公式ショップを。(35面)
などがあった。


posted by ネット社会の水先案内人 at 23:07| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。